大相撲

2022年大相撲の記録

■一月場所
御嶽海が3回目の優勝を達成した。優勝はいずれも
関脇でこれは新記録である。関脇以下で3回優勝し
ている力士が照ノ富士である。関脇2回、平幕1回
である。関脇以下というくくりになると3回優勝は
照ノ富士と御嶽海の2人である。御嶽海は意外にも
幕内上位で初の2ケタ勝利を連続してあげ、大関に
昇進した。

<関脇優勝3回の御嶽海>

休場は十両以上9人であった。
大関1
幕内4
十両4

新十両の紫雷は付人として英乃海に同行して賭博に
まきこまれた。自主的に休場したが、場所後の処分
はけん責だった。締め込み、化粧まわし、紋付羽織
袴は用意されていたが、いまだ使用する機会に恵ま
れていない。

■三月場所
関脇若隆景と平幕高安の間で優勝決定戦が行れた。
関脇対平幕の二人による優勝決定戦は初めてであっ
た。平幕同士の優勝決定戦は2012年五月場所、旭天
鵬と栃煌山の間で行われた。若隆景は新関脇での初
優勝であった。双葉山以来の快挙であった。双葉山
は69連勝の途上であった。大鵬は惜しくも関脇2場
所目の優勝だった。ただし、入幕6場所後のことで
あった。

<若隆景と高安の優勝決定戦>

■五月場所
照ノ富士が12勝3敗で優勝した。5勝3敗からの7
連勝だった。横綱の責任と力ならではのことだった。
照ノ富士の12勝優勝は4回目であった。これは千代
の富士と並んでタイ記録であった。

■七月場所
コロナ部屋ごと休場が吹きあれた。八角部屋は千秋
楽途中から発覚した。九月場所の番付が悩ましかっ
た。なお、十両休場に石浦がはいっているが、コロ
ナ休場ではない。
大関1
関脇1
幕内14
十両7

<相次ぐ休場>

■九月場所
玉鷲が2回目の優勝を成し遂げた。13勝2敗で3場
所続いた12勝優勝に終止符をうった。玉鷲は37歳10
カ月の最年長優勝記録保持者になった。これまでは
旭天鵬の37歳8カ月が記録であった。テレビでは太
刀山を最年長記録と紹介していたが、当時優勝制度
はなかった。あったのは時事新報社の幕内最高成績
者の写真額を国技館に掲げる制度であった。不戦勝
不戦敗制度、取り直し制度もなかった。

<最年長優勝玉鷲>

■十一月場所
優勝争いは大関貴景勝、平幕の高安・阿炎の三つ巴
となった。優勝決定巴戦は7回目であった。結果は
最下位の阿炎が下克上優勝した。また、照強が15戦
全敗したが、幕内15日制では5人目であった。
桂川
清勢川(前名清ノ森)
佐田の海父
板井
清勢川(前名清ノ森)は桂川の養子になっている。

■年間
優勝者の顔ぶれがすべて変わったのは昭和47年、平
成3年に続いて3回目。平幕が3場所優勝、12勝優
勝が4回は2前例にもなかったケースである。

年間最多勝はすべて関脇以下の地位で若隆景が57勝
で輝いた。すべて関脇以下の地位での年間最多勝は
4人目。大鵬は入幕した年に66勝あげている。

<1年間4場所負け越した正代>

大関正代は年間4場所負け越した。今度の一月場所
では大関の座を明け渡すことになる。これは大関琴
ヶ濱の引退間際の1年間4場所負け越しとタイ記録
である。正代は40勝50敗の成績だが、琴ヶ濱は25勝
26敗39休であった。琴ヶ濱の時代、大関降格規定は
3場所連続負け越しであった。

きたる2023年はどんな記録に出会えるのだろうか。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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