大相撲

2022年入門者数と引退力士数

2022年12月2日

2022年の入門者数と引退力士数が確定した。五月場
所から三段目の枚数がこれまでの100枚から90枚に
減削された。力士数が減少していることをうかがわ
せる出来事だった。日本自体が人口減少、少子化に
入っており、相撲界への影響が出ている。幕下以下
にはベテランもおり、十両昇進のメドがたたなくて
も弟子としていられる。これがいいことなのか否か
は別として部屋や個人の判断に委ねられている。

一月場所は入門者5人に対し、引退力士は15人と早
くも差が出た。入門者には琴勝峰実弟の琴手計がい
る。旭秀鵬が幕下降格を機に引退している。三月場
所は就職場所といわれるように37人と多くの入門者
数となった。通常なら一番出世と二番出世と2回新
序出世披露が行われる。

<琴手計>

ところが、学校の卒業式などで学校に戻るケースが
出るため、コロナ禍ということで一元管理できない
ため、今年も前相撲が実現しなかった。外国人の入
門者はビザの関係で翌場所土俵に上がれないケース
がある。三段目付出で神崎、羽出山がデビューして
いる。

三月場所の入者は五月場所初日に新序出世披露を行
った。五月場所は入門者数8人、引退力士は16人と
再び引退力士数が上回った。松鳳山が引退した。相
撲界に残らないのはいささか寂しい。2023年2月11
日に断髪式をおこなう。七月場所は入門者数が最も
少なく2人であった。引退力士は14人出た。

<松鳳山>

九月場所も傾向はかわらず、入門者数は4人、引退
力士は14人であった。入門者のなかに幕下15枚目格
に付け出された川副がいた。日大出身だが、ケガの
ため、この時期の入門になった。ほかに関取経験者
として常幸龍、魁聖が引退している。元小結常幸龍
は最後幕下で終わった。魁聖は幕下で取ることはな
かった。

<魁聖>

十一月場所は入門者数10人、引退力士は8人であっ
た。そのなかの千代大龍、豊山の引退は突然の印象
が強かった。まだ取れそうにも思えたが、気力がな
くなるとそうはかない。2022年は引退力士数が、入
門者数を22人上回る結果になった。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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