朝乃山が土俵から姿を見せなくなって久しい。
厳密には2021年五月場所の12日目からである。
きたる五初場所まで出場停止が続くから1年
以上になるわけである。
朝乃山が出場停止になった理由は以下である。
・コロナ禍での外出禁止期間に何度もキャバ
クラに通ったこと
・虚偽報告及び口裏合わせがあったこと
・大関としての自覚がないと判断されたこと
そのため、異例の6場所出場停止となった。
この処罰は厳しすぎるという意見は多々出た。
確かに巡業を休んでモンゴルでサッカーを
した朝青龍は3場所出場停止だった。野球
賭博にかかわった力士は琴光喜以外1場所
出場停止だった。最近では賭博にかかわった
英乃海は1場所出場停止だった。
朝乃山の復帰は通常開催の七月場所からで
ある。番付は三段目が予想される。朝乃山は
幕内復帰が果たせるのだろうか。さらに大関
復帰はできるのだろうか。
同じ出場停止の阿炎が復帰し、同じく竜電も
三月場所十両優勝して幕内をうかがえるよう
になってきた。ただし、彼らは3場所出場
停止であった。朝乃山は倍の6場所である。
気力やモチベーション、相撲勘はどうなのか。
もっとも朝乃山が幕下に落ちれば史上最強の
幕下になる、と言われてきた。
ケガで序二段まで番付を下げた照ノ富士は、
大関に復帰どころか横綱にまで昇進した。
栃ノ心はケガで幕下まで番付を下げたが、
幕下優勝-幕下優勝-十両優勝-十両全勝
優勝で幕内に復帰した。そして優勝もし、
大関に昇進した。こうした前例があるのだか
ら、ケガがない朝乃山はいっそう奮起しなく
てはおかしい。
朝乃山のいない土俵はやはり寂しかった。
七月場所では再び雄姿をみせていただきたい。