2021年、照ノ富士が4回優勝した。今年も
そのくらいはいきそうである。なにしろ場所
前の優勝候補は照ノ富士以外あげにくいのが
実情である。となるとあと2回は誰になる
のか。
昨年はほかの2回は大栄翔と白鵬だった。
大栄翔は実力者からの優勝だった。むろん
場所前に予想できたことではない。押しの
リズムにのって三役を総なめにし、白星を
重ねて優勝してしまった。
今年同じことがおきるとすれば、可能性が
あるのは御嶽海である。なんといっても関脇
以下最強であるし、優勝を2回経験している
強みがある。
白鵬のケースは甦る古豪というケースであっ
た。こちらも予想外だったが、白鵬以外には
できない優勝だった。現役なら元大関の高安
あたりか。しかし、高安は昨年優勝争いの
トップになりながら、崩れた過去がある。
それだけに白鵬とは役者が違う印象である。
ほかから優勝がでるとしたらやはり大関だろ
う。昨年は1回も優勝がなかった。正代は
1度、貴景勝は2度ガド番があった。正代は
最高成績11勝、貴景勝は12勝が2度あった。
貴景勝のほうが優勝に近いイメージがある。
大関はときには横綱以上の存在価値を示す
べき立場にある。関脇の強い場所は面白い
というが、大関の強い場所はそれ以上に面白
いのである。
2022年は照ノ富士が4~5回優勝、ほかの
力士は1~2回優勝となるではないだろうか。
謹賀新年。
興味深いテーマをこれからもお届けします。