よくも悪くも最大の注目の的となった貴景勝。
3連敗で迎えた4日目。追い詰められたなか
で、結果次第では今後の行方を決める一番に
なる。そんななかで迎えた対戦相手は幕内
最年少の豊昇龍である。この対戦相手となっ
たのは吉と出るか凶と出るか。観戦するほう
も緊張が走る。
今日の貴景勝は突き押しで攻め立てた。だが
豊昇龍逆襲の突き押し。貴景勝押し返すも
ここで豊昇龍が右下手を取った。だが貴景勝
の動きは止まらない。まわりこみながらもつ
れて体が離れる。豊昇龍が出ようとするとこ
ろを貴景勝がとっさの突き落としで勝負を
決めた。
貴景勝は万全とはいえないが、気迫でのり
きった相撲だった。5日目は琴ノ若戦である。
さらにこの後照ノ富士・正代・御嶽海・明生
戦などを残している。試練はまだまだこれ
からが本番である。
照ノ富士の対戦相手は北勝富士である。照ノ
富士幕内復帰後は6連勝と一方的である。
相撲は、照ノ富士が前に出るも、北勝富士は
踏み留まる。照ノ富士がはたき、北勝富士
残して押し込むように出るも、照ノ富士が
とっさの引き落としを決めた。磐石である。
照ノ富士は安定している。危なげない。そう
させている要因は以下である。
・相手に攻め込ませない
・勝機とばかりあわてて攻めこまない
・腰の構えがくずれない
先場所は14勝1敗で予想を上回る健闘であっ
た。一番一番を大事に取った。その積み重ね
が白星14個となった。照ノ富士がスキのない
相撲を取れた経験は大きい。今も役立って
いる。こうなると照ノ富士に土をつける力士
は誰になるのか。興味はそちらに移行する。
九月場所も15日観戦になります。
興味深いテーマをこれからもお届けします。