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■名古屋14日目 白鵬対照ノ富士ついに千秋楽全勝で激突

14日目の取組、それはすべて結び前の一番
及び結びの一番に向かう前哨戦に思えるくら
い照ノ富士の一番と白鵬の一番にスポットが
あたっている。むろんそこまでの一番一番は
それぞれの戦いがあるわけだが、ファンの目
は否応なしに結び二番に焦点がいってしまう。

照ノ富士は対戦成績で分が悪い高安が対戦
相手である。相撲は攻め合いしのぎ合いの
なかから照ノ富士の爆発力が高安をふっと
ばしてしまった。いまや勢い、安定感、自信、
横綱への意気込みが照ノ富士を無敗の快進撃
というこれ以上ない結果をもたらしている。
照ノ富士は自己最高の14勝にたどり着いた。
これは貴景勝、朝乃山、正代も未到達の領域
である。照ノ富士はついに横綱を大きくたぐ
り寄せた。

<照ノ富士パワー炸裂>

制限時間いっぱい後、白鵬は土俵際まで下が
って仕切った。正代のもろ差しを用心したの
か。あるいは自信のなせる技か。立ち合い
見合ったように立ち、小刻みな突き放し。
両者見合う場面があり、そこから右四つに
いった白鵬が一気に浴びせ倒した。白鵬も初日
から14連勝と無傷。これ以上ない成績で大一
番の千秋楽を迎える。

<白鵬、正代を浴びせ倒す>

横綱同士の全勝対決はあるが、横綱対大関の
千秋楽全勝対決は数えるほどしかない。記憶
に新しいのが、平成24年七月場所の横綱白鵬
対大関日馬富士戦である。この一番は日馬
富士が制して横綱への足がかりとなった。
もう1つは時事新報社が幕内最高成績者の額
を国技館に掲げる制度の時期にあった。大正
6年春場所、横綱太刀山対大関大錦が9戦全勝
同士で激突した。大錦が勝って国技館は双葉
山の連勝がストップしたとき以上の大変な
騒ぎになったという。

白鵬の復活全勝優勝か、照ノ富士3連覇して
の横綱昇進か。千秋楽最大の見せ場が実現
する。

<正代>

千秋楽の見所はほかにもある。正代対高安は
7勝同士で対戦する。正代が負ければ3大関の
負け越しと来場所2大関がカド番という不名誉
の連続となってしまう。7勝7敗明生は千秋楽
に小結を守る一番になる。対戦相手は同じく
7勝7敗の輝である。隆の勝も7勝7敗で同じ
く7勝7敗の千代の国と対戦する。関脇・小結
をめぐる戦いは北勝富士、逸ノ城、隆の勝が
からんでくる。幕尻一山本は5連敗でついに
7勝7敗。同じく7勝7敗の千代ノ皇と互いに
負けられない一番を迎える。千秋楽は見所
満載である。

<高安>

【名古屋情報】
初日から6日目まで続いた雨はおさまったが、
突然のゲリラ雷雨が悩ましい。出くわさない
ことを願ったが、1度危なかったことがある。
そのときは夕食もとらずに一目散にホテル
まで早足で帰った。名古屋場所は駅から愛知
県体育館まで結構歩く。むし暑い日だけに
結構しんどく感じることがある。それは13
時開場を待っている間も同様である。福岡
では中洲から国際センターまで歩くがやはり
気候が違う。人によっては暑い七月場所を
なくしては、という意見が出ることがある。
協会員の月給が6分の1減給になることに
賛成できる相撲関係者はいないだろうが。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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