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■一月11日目 正代、きわどい相撲・負け相撲を制する

1敗の大栄翔の平幕8番勝負、4番手は阿武
咲である。阿武咲はここまで6勝4敗。関脇
照ノ富士・隆の勝、大関貴景勝に勝っている。
相撲は大栄翔のあたってからの突き押しが
決まり、阿武咲は後退。勝利は大栄翔のもの
かと思った。だが、次の瞬間、阿武咲が大栄
翔の伸びてくる右手を左から力をそらすよう
にすると、大栄翔は土俵をとび出した。決ま
り手は突き落としになった。大栄翔はもった
いない敗戦で2敗になった。

<阿武咲(突き落とし)大栄翔>

昨日の10日目、正代は物言いの相撲だった。
まさか今日はあるまいと思っていた。対戦
相手は隠岐の海である。正代が優勝した昨年
(2020年)の九月場所、隠岐の海に負けて
いる。相撲は正代が差し勝って一気に東土俵
に出て行くが、隠岐の海が突き落とすと正代
の体が飛んだ、だが、隠岐の海足も微妙で
軍配は隠岐に海にあがった。だが、物言いが
ついた。まさかの線となった。

<正代(胴体取り直し)隠岐の海>

勝負はかなりスピーディであった。審判の
協議はかなり長引いた。お客さんの中には
帰り始める方がでてきた。それも複数である。
協議の結果、取り直しとなった。

取り直しは仕切り2回目で制限時間いっぱい
となった。取り直しは通常上位が優勢である。
立ち合い、左四つ正代上手が取れない。正代
まわりこんですくい投げ。隠岐の海こらえて
東土俵へ一気に寄り立てる。正代こらえるも、
隠岐の海体を預け、ダイナミックに寄り倒し
た。ところがまたも物言いである。寄り倒し
にいったとき、隠岐の海の右足が土俵の外に
踏み出していたとして勇み足で正代の勝ち
となった。

<正代(勇み足)隠岐の海>

それにしても正代は微妙な勝負になりながら
取り直し。負けたと思った星をひろうなど、
11日目は幸運に恵まれた日になった。これで
正代はトップに並んだ。

残り4日の予想対戦予想は以下である。
正代-竜電、隆の勝、照ノ富士、朝乃山
大栄翔-明生、志摩ノ海、逸ノ嬢、隠岐の海
あたりか

まだ大栄翔が有利であるが、正代のツキが
どう作用するか。さらに優勝ラインが3敗の
低レベルまで下がるか。残り4日間で決まる。

相撲仲間の母と一緒に観戦しました。
興味深いテーマをこれからもお届けします。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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