5年後の番付を予想することは容易ではない。
予測を超えることも多々あり、判断は困難を
を増す。そこで5年前、つまり2015年五月
場所の番付と現在の番付を比較してみること
にした。参考までに年齢を書き加えた。年齢
は場所中に誕生日を迎えた時点までとした。
今年の五月場所は便宜上、5月10日から24日
とした。今から5年前の五月場所番付と現在
の番付(左)が以下である。
5年前は3横綱、3大関であった。大関稀勢
の里は後に横綱に昇進しているが、ケガの
ために既に引退している。琴奨菊は大関を
陥落している。現在幕内最年長である。豪栄
道は今年の一月場所限りで引退した。現役は
白鵬と鶴竜だけである。5年の歳月は横綱・
大関を様変わりさせている。その両横綱は
今年35歳である。5年後の現役はさすがに
難しそうである。
幕内の定員は42人である。5年前の番付では
16人が引退している。目安となるのは31歳
以上である。現在幕内には15人いる。個人差
はあるが、5年後は多くの力士が番付から
名前が消えているかもしれない。5年前の
番付で引退した力士のうち、日馬富士、大砂
嵐、貴ノ岩は事件によって引退を余儀なく
された。現在の幕内力士には避けていただき
たいケースである。
また、5年前の現役のうち、幕内外の力士が
8人いる。なかには幕下で苦労している力士
がいる。照ノ富士・豊ノ島は時間をかけて
幕内に復帰できた。彼らの頑張りは賞賛に
値する。千代鳳は十両8枚目まで戻した。
幕下以下の元幕内力士の幕内復帰は、現段階
ではまだ見通せない力士もいる。
5年前幕内で、現在幕内力士は18人いる。
43%の確立である。57%は入れ代わったわけ
である。5年前は幕内にいなかった貴景勝、
朝乃山が台頭して大関になっている。5年後
横綱は誰がなっているのだろうか。横綱は
大関の上の地位というよりは、特別の地位で
ある。特別に選ばれし者しかなれない。横綱
空白期を経て誕生するのか。5年後の番付の
変化が楽しみである。
番付を相撲仲間に送りました。
興味深いテーマをこれからもお届けします。
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