大相撲

横綱の連続優勝なし場所数4

2020年4月24日

燃える要素があると強いのが北の富士であっ
た。初優勝は元千代の山の九重が出羽海部屋
から破門独立した直後という劇的な優勝で
あった。2度目は清國の新大関優勝に刺激
されて、一気に横綱を決めたときであった。
大関在位は21場所と長かった。大鵬は晩年
であった。その大鵬に勝っての優勝はついに
なかった。横綱優勝は7回。連続優勝なしは、
引退した場所を含む5場所連続である。

<北の富士の絵葉書>

玉の海は大関時代、横綱のチャンスはあった。
だが、決定打に欠けていた。13優勝勝-10勝
-13勝とやや甘い成績で昇進した。横綱連続
優勝なしは、新横綱からの3場所である。
玉の海の相撲が抜群の安定感をみせたのは、
横綱4場所目からであった。ここからの1年
間は84勝6敗というほど負けなかった。大鵬、
北の富士には勝っている貴ノ花には、1度も
負けなかった。現役で亡くなるという悲劇
さえなければ、どこまで到達したか。その
可能性が大きかっただけに本当に惜しまれる。

<玉の海>

琴櫻は大関32場所在位。誰も横綱になるとは
思っていなかった。32歳で連続優勝できそう
という途中経過のなかでさえ、否定的な見方
をされていた。
・無気力相撲を指摘された過去がある
・32歳で成長性がない
・なっても短命に終わりそう
だが、厳しい評論でなる方々が琴櫻にだけ
厳しいのは、不公平であると口にした。こう
した背景のなかで横綱琴櫻は誕生した。横綱
優勝は1回である。その翌場所から引退まで
5場所優勝していない。

学生出身で唯一横綱になったのが輪島である。
輪島は型破りな横綱だった。地方場所はホテ
ル住まい。交友関係は一流の方ばかりであっ
た。稽古にランニングを取り入れたが、当時
は珍しかった。横綱で12回優勝している。
そのなかでピンチだった時期は腰の故障から
3場所連続休場した。昭和50年三月場所から
である。この時期8場所連続優勝なしを記録
した。だが、輪島の横綱連続優勝なしはその
約2年後で9場所連続を記録している。

<輪島>

史上最年少で横綱になった力士が北の湖で
ある。大関3場所で横綱に昇進したが、まだ
抜群の強さはなかった。大関3場所目、輪島
に本割、優勝決定戦で負けてから、輪島に
6連敗をきっしている。横綱優勝23回でにく
らしいほど強いといわれた時期があった。
その反面優勝決定戦は3勝5敗と負け越して
いる。5敗のうち4敗は下位相手であった。
横綱の連続優勝なしは晩年に13場所連続を
記録している。そのうち8場所が休場であっ
た。

<北の湖>

2代目若乃花は下半身がやわらかく、ふと
ころが深いなど素質のある逸材であった。
甘いマスクで女性ファンが多かった。元安芸
ノ海は若乃花を北の富士級の横綱になれると
見ていた。しかし、大器は花開くことはなか
った。横綱優勝はわずか3回であった。頚椎
に疾患があったこともあり、引退までの
14場所連続優勝なしがある。プライベート
では師匠元初代若乃花の娘と結婚したが、
別離し、年上のホステスと再婚するなど週刊
誌ネタとなった。

<2代目若乃花>

三重ノ海は大関陥落後から横綱になった珍し
い例である。横綱になるとは思わなかったが、
連続6場所10勝以上の成績をあげるなかで
13勝、14勝をあげて横綱に昇進した。横綱
2場所目、3場所目に全勝を含む連続優勝
した。この当時が最高にいい時期であった。
横綱の連続優勝なしはその後引退するまでの
5場所連続がある。

(この項目続く)

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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