予想に反し、でもヒットだった点は小結を
増やして4人にしたことである。先場所小結
で勝ち越した阿炎・遠藤は地位を守ったこと
になる。これに加えて前頭東筆頭9勝6敗の
北勝富士、西2枚目朝乃山10勝5敗を小結に
加え、4人体制としたことは近年にない粋な
計らいの番付となった。これがなければ九月
場所に続いてどん詰まり感のある番付の再現
になるところであった。
しかし、もう一歩進めて9勝の阿炎を関脇に
してもよかったのではないだろうか。栃ノ心
は大関降格という特殊事情による関脇である。
昭和44年七月場所から大関降格直後の場所で
10勝以上をあげた場合、大関に復帰できる
規定が施行された。それ以降大関から降格
した直後の場所の関脇の数を示したのが下記
である。
前の山4関脇
大受 4関脇
魁傑(1回目)2関脇
三重ノ海 2関脇
魁傑(2回目)3関脇
琴風 3関脇
霧島 4関脇
小錦 4関脇
貴ノ浪(1回目)2関脇
貴ノ浪(2回目)3関脇
武双山 2関脇
出島 2関脇
雅山 3関脇
栃東(1回目)3関脇
栃東(2回目)3関脇
千代大海 2関脇
把瑠都 2関脇
琴欧洲 2関脇
琴奨菊 3関脇
照ノ富士3関脇
栃ノ心(1回目)2関脇
貴景勝 2関脇
栃ノ心(2回目)2関脇
23例中2関脇は11例、3関脇以上は12例で
ある。拮抗しているが、2関脇は近年の傾向
である。該当者がいないならともかく、関脇
阿炎はけして無理筋ではない。引退後、元
関脇と元小結ではやはり印象が違う。
上位に休場がいなければ(最近の傾向から
無理か?)、横綱・大関の対戦範囲は、東
3枚目宝富士までである。7勝8敗と負け
越した西3枚目友風、東4枚目玉鷲は現状
維持となった。東6枚目阿武咲は今年1度も
横綱・大関戦はなく終わりそうである。炎鵬
は西6枚目まで番付を上げてきた。新入幕は
荒汐(元大豊)部屋の若隆景である。
十両は期待のホープ琴手計改め琴勝峰、豊昇
龍があがってきた。東西の13枚目に位置した。
琴ノ若を含め、出世争いが見ものである。
貴源治は奮起しなければ過去のホープになり
かねない。十両28人中16人は元幕内で57%を
占めている。
納谷は幕下7枚目である。照ノ富士が幕下
10枚目までもどしてきた。幕下西5枚目に
貴ノ富士の名が残っている。宇良は序二段
106枚目まで番付を落とした。
横綱・大関はフル出場できるのか。十一月
場所は10日に初日を迎える。
番付の値段は従来のままでした。
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