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■秋12日目 向かう先はクライマックスなき場所

2敗明生対3敗隠岐の海の直接対決が、よう
やく実現した。いささか遅すぎた感は否め
ない。相撲は立ち合いあたりあったが、明生
が低くはいった。それでも隠岐の海が果敢に
出る。明生後退し、腰がくずれるところ、
隠岐の海が押し出した。これでともに3敗で
優勝争いの二番手に位置している。それにも
関らず、13日目は明生が松鳳山、隠岐の海に
いたっては5勝7敗の輝である。平々凡々
たる取組がこれでもかと続く。
190919十二日目幕内 532
<明生、隠岐の海に敗れ3敗>

もっとも明生も隠岐の海も上位好調力士と
対戦がないのだから、いかなる成績をあげ
ようと「優勝資格がない」、というのなら
話は別である。そうでないのなら、知恵なき
取組はいいかげんうんざりである。
一時期朝乃山の相撲内容がすばらしく、一番
よかった時期があった。12日目朝乃山は苦手
大栄翔と対戦することになった。朝乃山立ち
合いかちあげから両力士突き合い。朝乃山
左がはいったが、大栄翔右から突き落とした。
朝乃山は4敗と後退した。
唯一2敗の貴景勝は途中出場の妙義龍戦。
妙義龍をあてた意図は何か。そうまでして
明生戦を回避させたいのだろうか。勝負は
あたった瞬間の突き落としで決まった。貴景
勝が省エネ相撲で2敗を守ると同時に大関
復帰を決定した。
190919十二日目幕内 1133
<貴景勝2敗単独トップと大関復帰>

御嶽海対栃ノ心戦は優勝戦線に残る者とカド
番脱出がピンチの者の戦いである。両力士の
必死さのぶつけ合いである。ところが立ち
合い不成立、待ったがあって白けたなかで、
御嶽海が一直線に寄り切った。
190919十二日目幕内 1399
<御嶽海3敗守る。栃ノ心は7敗目>

2敗貴景勝対3敗御嶽海戦はすでに終わって
いる。ほかの好成績力士が直接ぶつかること
が、ないまま場所が進行していくなら、最
終盤にクライマックスのない場所になりそう
である。

KW氏と観戦。いつもさし入れに感謝して
います。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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