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技能力士3

押しの技能を認められた力士が大受である。
貴ノ花とともに将来を期待される力士であっ
た。新入幕から技能賞を受賞した。押しは
左右からじわじわ押すタイプであった。大関
直前の昭和48年七月場所、大受の押しは冴え
まくった。手がつけられないほどの徹底した
押し相撲であった。横綱北の富士が唯一の
黒星をつけられた。この場所史上初の三賞
独占を達成している。
大受
<大受のブロマイド>

ついたあだ名はピラニア。くいついたら離れ
ない相撲。それが旭国である。相撲のうまさ
はピカ一。輪島・貴ノ花が同日大関に昇進
した昭和47年九月場所から昭和51年三月場所
まで技能賞を6回受賞している。そのなか
には3場所連続で技能賞を獲得している。
やがてあだ名は理詰めな相撲から相撲博士へ
と変わっていった。
旭国
<旭国の記事>

稽古で固めた体。旭国はそれほど稽古の虫で
あった。「なんでも目いっぱいやるんです。
それでダメで相撲生活が終わったとしても
悔いはないでしょう」ともすれば力士は相撲
を職業としてとらえがちだが、この人は違う。
旭国は根っからの相撲好きなのである。
3代目若乃花というより若花田で技能賞を
5回、若ノ花で1回受賞している。若花田は
最初足腰がよくて、しぶとさで土俵際逆転
する相撲だった。それが技能賞を初受賞した
平成3年九月場所から変わってきた。守り
から攻めに転じた。立ち合い当たって、肘を
締めて下から攻めていく。スピードを伴った
攻撃が出てきた。
若花田
<若花田>
技能賞の初受賞から2年で6回の技能賞を
受賞している。貴花田が天性の大器と言われ
たのに対し、若花田は努力型の大器と見られ
ていた。相撲はうまさで取るタイプで、名人
級であった。予想を超えて最後は横綱にまで
あがった。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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