先場所(一月場所)、御嶽海は途中休場した
ため、これで連続関脇・小結在位場所数の
記録は12でストップすることになった、と
思った。だが、御嶽海はなんと再出場して
きた。それだけではない。8勝と勝ち越し、
殊勲賞まで受賞してしまった。休場までの
成績が5勝2敗、再出場後の成績が3勝2敗
である。
これによって御嶽海は連続関脇・小結在位
場所数を13まで伸ばすことができたわけで
ある。三月場所勝ち越せばさらに記録を伸び
るわけである。関脇・小結連続在位場所数の
記録に関しては以前記した。
19連続 若の里
14連続 魁皇
14連続 琴光喜
14連続 豪栄道
御嶽海はベスト5入りしたわけである。それ
では関脇・小結連続在位場所数の中身はどう
なのか。改めて検証してみた。
上位4人に及ばない。ベスト6のなかでは
最高勝率は琴光喜の6割1分4厘である。
だが、その割りに三賞が3つと極端に少ない。
三賞を最も受賞したのは、ベスト6では魁皇
の7つである。御嶽海の5つは妥当な線と
いえる。
番付は運もあるから一概にいえないが、ここ
ぞというときに踏ん張れていないともいえる。
豪栄道は関脇で2度負け越しているが、翌場
所も関脇に留まるという幸運に恵まれた。
御嶽海は優勝を生かして大関に昇進すべき
だった。そうはいかず、足踏みしているのが
13場所連続関脇・小結在位場所数という記録
をつくっているわけである。ただ、記録の
中身は十分とはいえない。今後はぜひ記録の
中身をともなうよう好成績を続けていただき
たい。そして大関昇進によって、関脇・小結
連続在位場所数の記録に終止符を打つことを
待望する。