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来年はどうなる!横綱・大関は誕生するか

今年(平成30年)は栃ノ心が突然変異的強さ
を発揮し、初優勝を飾った。それだけでは
ない。初優勝を生かし大関に昇進した。同じ
く初優勝した御嶽海はチャンスを生かせず、
ふりだしに戻った。現在3横綱3大関が番付
を占めているが、30歳以上が5力士と高齢化
しているのが現実である。若々しい横綱・
大関の誕生が待望される時期にきている。
180530栃ノ心大関昇進 242
<大関に昇進した栃ノ心>

今、最も大関に近い力士が先場所優勝した
貴景勝である。高安との優勝争いを制しての
優勝は見事だった。貴景勝は横綱・大関に
とって最も危険な対戦相手である。稀勢の里
はまったく組めなかった。豪栄道は瞬殺で
あった。栃ノ心は腰から崩れ落ちた。高安は
押し込まれ、後ろ向きにされた。
181226赤ちゃん抱っこ 355
<先場所初優勝した貴景勝>

貴景勝は地力をつけ、自信をつけたに違い
ない。何より貴景勝には現役幕内最年少の
若さがある。気になる点はつき押し相撲は、
歯車がくるうと迷走しかねないことである。
一月場所は正念場になる。
貴景勝についで若い阿武咲にも期待したい。
阿武咲はまず、上位で勝ち越す力をつける
ことが求められる。次に小結・関脇に定着
することである。取口は突き押し相撲である。
今はその破壊力をひたすら高めることである。
そうすれば大関はむこうから近づいてくる。
181226赤ちゃん抱っこ 106
<期待される阿武咲>

横綱となると簡単ではない。そもそも2場所
連続優勝が一人歩きしすぎている。その前に
品格力量が抜群という項目がある。本来なら
ばそれだけで十分なはずである。年6場所で
わずか2場所を対象とした2場所連続優勝に
こだわるから、物足りない横綱、弱い横綱を
生む原因になっている。時代を築くほどの
力量であってこそ「横綱」である。
そういう意味では大関には期待をかけにくい。
来年は誕生しないかもしれない。横綱は適格
者がいなければ欠いてもいいという特別な
地位である。横綱誕生は長い目で見ていき
たい。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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