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さようなら日馬富士

9月30日は何とも悩ましい日になったもので
ある。日馬富士の引退大相撲が台風接近で
東京は暴風雨の天気予報となっていた。交通
機関はどうなってしまうのか。手荷物は
びしょびしょになってしまうのか。日馬富士
の引退大相撲にかけつける相撲ファンは
事細かな天気予報を求め、対策を練るしか
なかった。特に西日本からかけつける相撲
ファンは交通機関がストップする、あるいは
動いても時間がかかることもあり得た。
筆者も交通機関がどうなるか気にしていた。
動かないなら両国のホテルに泊まろうか、
検討した。いや、午前8時、9時あたりは
雨・風が谷間になる。そう読んで時間は早い
が出ることにした。雨は降っていたが、小雨
になり傘がなくても大丈夫なくらいであった。
両国には9時前に着いた。西日本から来た
2人と合流できた。雨はいつのまにかやんで
いた。
冊子
<36ページの冊子>

開場は11時予定だが、10時10分に開場した。
日馬富士の引退大相撲のプログラムと冊子が
配られた。また日馬富士グッズが販売されて
いた。
開場はほぼ満員であった。そんなか日馬富士
が露払い鶴竜、太刀持ち白鵬を従え最後の
土俵入りをした。何とも豪華で華麗な土俵入
りであった。これが見納めになると思うと
少しも見逃せなかった。
180930日馬引退相撲 172
<露払い鶴竜、太刀持ち白鵬を従え最後の土俵入りへ>

メインの断髪式には元朝青龍がかけつけた。
人数は400人を超えた。東、向こう正面、西
と順番に向きを変えていった。引退相撲では
すっかり定着した。そのたびに日馬富士は
観客に小さく手を振った。途中司会者から
午後8時にJRがストップするとのアナウンス
が流れる。再び正面に戻ったところでモンゴ
ルの親戚、猛虎浪など元力士らもはさみを
いれていった。元朝赤龍の錦島親方、元旭天
鵬の友綱親方も加わった。
力士は伊勢ヶ濱部屋の兄弟子安美錦がはさ
みをいれた。さらに横綱稀勢の里・鶴竜・
白鵬が続いた。ここで館内は暗くなり、日馬
富士にスポットがあたり、相撲人生や社会
への奉仕活動が紹介された。そして最後に
師匠伊勢ヶ濱(元旭富士)が止めばさみを
いれ、大銀杏が切り離された。そのあと師匠
とともに四方に一礼した。最後に夫人・母が
花束を贈呈した。いやまだ最後ではなかった。
日馬富士は最後に土俵にキスをしたのだ。
180930日馬引退相撲 1233
<師匠と目を合わせる日馬富士(右)>

台風が来ているし、早めに引き上げようかと
思ったが、整髪した日馬富士が姿を見せる
というのである。この間土俵入りと取組が
ある。なお、この取組に貴ノ岩の名前がない
ことを付記しておく。取組の時間を一部さい
て地下大広間に展示されている日馬富士の
絵画を鑑賞した。富士山が多く、かつ大型の
絵画が多い。目をみはったのは桜と金の富士
山の絵であった。
弓取り後、タキシードに身を包んだ日馬富士
が登場し、土俵に立ち挨拶した。ファンの
おかげを口にした。スピードと集中力の相撲。
小さいながら横綱になり、優勝9回をなし
とげた日馬富士。数々の熱戦と感動をありが
とう。そしてさようなら日馬富士。そんな
感傷的な気持ちで国技館を後にした。

帰りの電車は混んでいました。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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