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関脇以下の優勝力士キラー4

昭和30年代の優勝力士キラーをみていこう。
ただし、横綱・大関と対戦のない平幕優勝
力士に勝った力士は対象外とさせていただい
た。昭和32年福岡で本場所が開催され、年5
場所になった。しかし、年5場所はこの年
だけで、翌年の昭和33年は名古屋が本場所に
昇格し、年6場所制となって今日まで続いて
いる。
キラー昭和30年代1A
キラー昭和30年代2A
昭和30年代、優勝キラーはのべ41人いる。
そのうち三賞を受賞したのは17人である。
数字に開きがみられる。
昭和36年九月場所は大鵬と柏戸が優勝を争い、
大鵬が優勝、柏戸が優勝同点という場所だっ
た。大鵬と柏戸は場所後にそろって横綱に
推挙された。その大鵬と柏戸だけに勝って
ほかはすべて負けたのが前田川であった。
2勝13敗。前田川はちょっとした珍記録を
残した。
大内山
<大内山のブロマイド>

大内山は4度優勝力士に勝っている。大関
昇進前に3度、陥落後に1度ある。千代の山
から3度 朝汐に1度勝っている。殊勲賞を
とったのは大関昇進を決めた昭和30年春場所
であった。13勝2敗。大内山にとっては一番
いい時期であった。
出 羽 錦
<出羽錦のブロマイド>

同じく4度優勝力士キラーとなったのが出羽
錦である。若乃花から2度、大鵬から2度
記録している。ただし、殊勲賞が受賞できた
のは1度である。若秩父が大量に塩をまく
のに対し、出羽錦はちょっとしかまかない
対象の妙があった。出羽錦はユーモアがあり、
息の長い力士であった。「晋松(佐田の山)
が横綱になるまではやめない」とがんばった
が、かなわなかった。39歳の引退であった。
大鵬 
<大鵬のブロマイド>>

大鵬の名がここには出てこない。大鵬は実は
優勝力士に勝ったことが1度もない。そも
そも大鵬は関脇以下にいたのが、わずか6場
所しかない。そのうち1場所は下位で、4場
所は花籠(元大ノ海)部屋の若乃花と若三杉
が優勝している。系統別総当たりでは両力士
との対戦がなかったのである。あと1場所は
自らが優勝している。大鵬のめぐりあわせと
偉大さが生んだ記録である。

縁起の悪い夢をみました。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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