栃ノ心の4場所連続優勝|膝の大ケガから幕下55枚目、平成26年に幕内へ戻った奇跡

栃ノ心は右膝の大ケガで幕下55枚目まで落ちたあと、4場所連続優勝で幕内に戻った。平成25年七月場所に右膝前十字靭帯断裂などを負って3場所を全休し、平成26年に幕下で2場所、十両で2場所続けて優勝した。最後の十両は15戦全勝で、幕内に復帰した場所では11勝4敗で敢闘賞を受けている。

※相撲記者・田口 通廣が2018年6月に、星取表と写真で4場所をふり返った記事。

目次

大ケガで3場所全休|幕下55枚目まで降下

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平成25年七月場所5日目、栃ノ心は徳勝龍に勝ちながら、右膝前十字靭帯断裂、右膝内側側副靭帯断裂の大ケガを負って途中休場した。

中途半端な出場はせず、このあと3場所を全休した。そのため地位は幕下の55枚目まで下がった。

130711五日目幕内 200徳勝隆
<H25年7月 徳勝龍に勝ちながら膝に異変>

ここからの星取表は、下のとおりである。

栃心A

田口が比べた照ノ富士の途中出場

この記事を書いた2018年、十両の照ノ富士は途中休場しながら途中から出場し、ついに一番も勝てずに場所を終えた。力がまったく入らない相撲が目立ち、田口は途中から出場する意味が果たしてあったのかと首をかしげている。

照ノ富士は一月場所も同様の展開で、今度手術に踏み切るという。田口は、何とも中途半端な後の対処になったと書いた。

それとは逆に、徹底して休場して奇跡の復活を成し遂げたのが栃ノ心である。

幕下で2場所連続優勝|平成26年三月・五月

落ちたら落ちたなりの相撲しか取れない、といわれる相撲界で、栃ノ心はここからミラクルのような4場所連続優勝で幕内に復帰した。

140321十三日目幕下以下 513武蔵海
<H26年3月 武蔵海と幕下優勝をかけた一番>
140321十三日目幕下以下 528武蔵海
<武蔵海を寄せつけず幕下優勝を決めた>
140323千秋楽十両 618
<H26年3月 幕下優勝の表彰を受ける栃ノ心>
140517七日目幕下以下 612kizenn
<H26年5月幕下希善龍との力相撲>
140517七日目幕下以下 619きぜん
<最後は栃ノ心がなんとか勝利>
140523十三日目幕下以下 570あくあ
140523十三日目幕下以下 572あくあ
<H26年5月天空海を圧倒して幕下優勝を決める>

十両でも2場所連続優勝|逸ノ城との決定戦、そして15戦全勝

平成26年七月場所の十両では、千秋楽に1敗の逸ノ城を倒して13勝2敗で並び、優勝決定戦も制して十両優勝を決めた。

140713初日十両 067大栄
140713初日十両 075大栄
<H26年7月十両 大栄翔に圧勝>
140714二日目十両 020千代国
<H26年7月十両 千代の国を寄り切る>
140727千秋楽十両 344
140727千秋楽十両 360
<H26年7月十両千秋楽 1敗逸ノ城を倒し13勝2敗で並ぶ>
140727千秋楽十両 762
<優勝決定戦も制し、逸ノ城に連勝!十両優勝を決めた>

平成26年九月場所には、元小結という条件はつくものの、十両で15戦全勝優勝を達成した。

140915二日目十両 351ことゆう
140923十日目十両 450
<H26年9月十両 琴勇輝にパワー勝ち>
140923十日目十両 490がが
<H26年9月十両 臥牙丸を寄せつけず>
140927十四日目幕内 359おき
<H26年9月十両 幕内隠岐の海に勝ち14勝>
場所地位結果
平成26年三月場所幕下優勝(武蔵海との一番を制す)
平成26年五月場所幕下優勝(天空海を圧倒)
平成26年七月場所十両優勝(13勝2敗・決定戦で逸ノ城に連勝)
平成26年九月場所十両優勝(15戦全勝)
栃ノ心の4場所連続優勝(田口 通廣の記事から)

幕内に復帰して敢闘賞|優勝と大関の土台

ケガから復帰し、奇跡とも思える4場所連続優勝で幕内に戻った栃ノ心は、復帰後の場所で11勝4敗の成績をあげ、敢闘賞を受賞している。

田口は、こうしたことがあって優勝した栃ノ心、大関の栃ノ心がいるのだと書く。口で言うのは簡単だが、心身ともに苦しさに打ち勝ったことが尊いのだという。

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よくある質問

Q. 栃ノ心はどんなケガをしたのですか?
A. 平成25年七月場所5日目の徳勝龍戦で、右膝前十字靭帯断裂、右膝内側側副靭帯断裂の大ケガを負った。

Q. 番付はどこまで下がりましたか?
A. ケガのあと3場所を全休し、幕下の55枚目まで下がった。

Q. 4場所連続優勝の中身は?
A. 平成26年の三月場所と五月場所に幕下で、七月場所と九月場所に十両で優勝した。七月は逸ノ城との優勝決定戦を制し、九月は15戦全勝だった。

Q. 幕内に戻ってからの成績は?
A. 復帰した場所で11勝4敗をあげ、敢闘賞を受賞した。

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この記事を書いた人

少年漫画雑誌、日経関連の編集者を経て独立。現在は大相撲を専門に取材するライター。ほぼ毎場所、自ら土俵際で撮影している。にほんブログ村 相撲・大相撲カテゴリでランキング1位。

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