三月場所は結局白鵬が休場、鶴竜、貴ノ岩が
出場することになった。ただし、15日間務ま
るとは限らない要因を含んでいる。場合に
よっては3横綱休場のケースが出てくるかも
しれない。白鵬、日馬富士、鶴竜、稀勢の里
の4横綱の皆勤はついに1度もなかった。
3横綱時代になって2場所目、3横綱が休場
となったら、三月場所は寂しい場所になる。
横綱が実質地位化された明治の角聖常陸山
以降3横綱時代は132場所ある。その中で2
横綱が休場したケースはけっこうあるが、
3横綱の休場となると珍しい。以下の3例
のみである。
昭和23年秋場所
羽黒山 全休
照国 2勝5敗4休
前田山 3勝6敗2休
昭和25年春場所
羽黒山 6勝4敗5休
照国 2勝2敗11休
東富士 6勝6敗3休
平成11年三月場所
曙 全休
貴乃花 8勝3敗4休
若乃花 5勝5敗5休
三月場所のように2横綱の全休の最初は明治
まで遡ることになる。ほかに1例ある。
明治44年夏場所
常陸山 全休
梅ヶ谷 全休
太刀山 10勝優勝
昭和12年夏場所
玉錦 9勝4敗
武蔵山 全休
男女ノ川 全休
初日不戦敗のあと休場を実質的全休と見ると以下が加わる。
昭和23年夏場所
羽黒山 全休
照国 9勝2敗
前田山 0勝1敗10休
3横綱時代が最も長かったのが、白鵬・日馬
富士・鶴竜の18場所である。わりと最近で
ある。皆勤は9場所とこちらも最多である。
これに続くのが千代の富士・北勝海・大乃国
の16場所である。皆勤はぐっと減って4場所
である。(千代の富士の14勝1不戦敗は皆勤
扱いとせず)
扱いとせず)
一月場所から始まった白鵬・鶴竜・稀勢の里
の3横綱はまだ2場所目にも関らず、早くも
休場がクローズアップされてきている。今場