3時間半にも及んだ異例の理事会の様子が
伝わってきている。それによると、どうも
貴乃花親方の「警察の捜査が終わったら協力
する」は、スムーズに決まったモノではなさ
そうである。
あくまで貴乃花親方は「協力できない」と
主張した。それによって、鳥取県警に「こち
らで貴ノ岩の聴取することでどのような支障
が生じるのでしょうか」と電話で確認した者
がいた。鳥取県警は「聴取してもさしさわり
ありません。そちらの判断で決めてくれば
けっこうです」との返事であった。それを
受けて貴乃花親方は「こちらの判断でと言う
のなら協力できません」とあらためて主張
した。
受けて貴乃花親方は「こちらの判断でと言う
のなら協力できません」とあらためて主張
した。
しかし、「それでは理事としての責務はどう
なる」と言われるに及んで、ようやく「警察
の捜査が終わったら協力する」にいたった
わけである。それにしてもここまでややこし
くしなければならないことに異常さを感じず
にはいられない。
これでは、自浄能力を発揮してスピード感を
もって真相究明したい八角(元北勝海)理事
長派と貴乃花親方の軋轢は深まるばかりで
ある。それだけではない。伊勢ヶ濱(元旭
富士)親方が何度も謝罪し、直接部屋に訪れ
たのに、貴乃花親方が無視し続ければ、面白
いわけがない。
ここへきて浮上したのが白鵬と貴乃花親方の
確執である。白鵬が乗っていないのに、貴乃
花親方が巡業バスを出発させてしまったこと
があったというのである。これがきっかけか
どうかは定かでないが、28日におこなわれた
理事長講和で白鵬らしき人物から「貴乃花
親方が冬巡業に帯同するのなら参加したく
ありません」と発言したのである。
もっとも親方連中からも「貴乃花に安心して
弟子を預けられない」、「弟子に何かあって
も報告されない」という声はあがっていた。
こうしてみると今の相撲界は、不信・確執・
軋轢が渦巻きすぎている。
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