千代の山は戦後の相撲界で最も期待される
力士であった。千代の山も食料事情の悪い中
にもかかわらず、期待に応えてきた。5場所
で十両昇進というスピード出世。2場所後
には入幕。入幕した場所ではなんと10戦全勝
している。
<千代の山のブロマイド>
入幕9場所後に大関昇進している。大関で
13勝2敗、12勝3敗と連続優勝している。
大関在位6場所で横綱に昇進した。11勝4敗、
8勝7敗、14勝1敗優勝で、今なら問題にも
ならない成績であったが、横綱審議委員会
誕生後、初の横綱誕生であった。
横綱昇進後は、優勝できず、特に昭和28年は
4勝4敗7休、1勝5敗9休、全休と不振が
続き、ヤジが飛ぶありさまであった。生真面
目な千代の山は相当悩み、責任を感じていた。
そして部屋の藤島(元安芸ノ海)親方を通し、
横綱返上を申し入れた。大関からやり直し
たい、というのである。前例のない横綱返上
問題が相撲界及び世間を騒がせた。
<千代の山のブロマイド>
しかし、横綱返上を認められるわけもなく、
師匠である出羽海(元常ノ花)は留意をうな
がし、再起を期すことで終着した。しかし、
横綱返上は大きな反響を呼んだ。横綱の重み、
プレシャーは常任にははかりしれないことを
象徴する事件であった。
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よしなに
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