前年は琴奨菊、豪栄道が大関で優勝した。
今年に入って優勝が遠かった稀勢の里が大関
で優勝した。七月場所は高安が新大関で登場
する。大関照ノ富士はここ2場所優勝同点、
優勝次点で復活の兆しを見せている。優勝と
いうと横綱の独壇場である。だが、大関とて
ねらえるのは優勝しかない。高安、照ノ富士
は七月場所、優勝を争えるのか。過去の大関
の優勝傾向から予想してみる。
15日制が定着した昭和24年夏場所以降誕生
した新大関は、67人いる。そのうち優勝した
大関は、わずか5人しかいない。高安は一握
り、いや一つまみの新大関優勝率7.5%に挑む
ことになる、ということは以前書いた。ここ
では違った角度から検討してみる。
明治42年、国技館開設にともない時事新報社
が幕内最高成績の力士の額を国技館に掲げる
ようになった。大正15年、協会が優勝を認定
し、現在の賜杯を贈り、表彰を始めた。その
ため、あいまいさをなくし、取り直し・不戦
勝などの制度が整備されていった。
明治42年夏場所から平成29年五月場所まで
480場所を数える。途中中止になった場所は
あったが、大変な年数を重ねてきた。この間、
大関は121場所優勝している。2年間(12場
所)に3回優勝している割合である。高安に
とっては好材料である。
次に照ノ富士のように関脇以下で優勝して、
大関で12場所優勝がないようなケースはあっ
たのだろうか。佐田の山は関脇で2度目の
優勝を達成してからは、大関で16場所優勝が
なかった。17場所目に優勝して横綱に昇進
した。照ノ富士も先人に続いていただきたい。
明治42年国技館開設以降、4横綱時代73場所
中、横綱以外で優勝したのは24例ある。3分
の1弱である。そのうち大関が優勝したのは
13例ある。4横綱時代73場所のうちの17.8%
である。4横綱といえども絶対王者がいな
ければ、必ずしも壁とはいえない。七月場所、
照ノ富士、高安にも優勝のチャンスは大いに
ありえる。
ありえる。
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