遠藤はときどき目の覚めるようないい相撲を
取ることがある。この日の稀勢の里戦がまさ
にそうだ。遠藤が離れて突きで攻めたてる。
稀勢の里とて突き押しなら通常ひけをとら
ないはずだが、この場合通常とはいかなかっ
た。稀勢の里の左の威力の差か、遠藤の突き
離しがまさって、稀勢の里後退。遠藤はここ
ぞとばかりに一気に押して、押し出した。
の里の必勝のパターンは左四つで圧力をかけ
る相撲である。ならば、最初から組まずに
離れて勝負すればいい。遠藤はその通りの
賢明な相撲を取った。前日の千代の国はあと
一歩までいったのをみて、引くことなく勝負
に出た。これが勝因である。
取ればいい」と我も我もと同じような戦法に
でてくる。これぞ、稀勢の里戦の必勝法と
ばかりに攻めてくる。これでは稀勢の里は
ますます窮地に陥る恐れがある。
くまわしを取って四つにもちこむしかない。
昭和48年七月場所、大関昇進直前の大受は
押しの威力が猛威をふり、その一手で勝ちま
くった。大受の押しを封じるために、新横綱
輪島は前褌を素早く取って押しを防いだ。
そのための集中力は凄まじかった。稀勢の
里が活路を見出すのは、輪島ほどの集中力で
まわしを取るしかない。
稀勢の里はすでに2敗。これ以上負けられ
ない状態になった。苦境を脱出するのは凄ま
じい集中力しかない。
同郷の相撲仲間と観戦。
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よしなに
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