前回、力士志願者の減少に触れたが、今回は現役の幕下
以下の力士の現状について年齢面から書いてみる。幕下
以下の力士は安定した収入源をもたない。従って、多くの
幕下以下の力士は十両目指して切磋琢磨するわけだが、
幕下以下の力士は十両目指して切磋琢磨するわけだが、
幕下以下の力士全員の幸福はない。いつかどこかで、相
撲に見切りをつけなければならない判断を迫られるとき
がくる。
昭和32年にこんな規定ができた。初土俵から幕下昇進ま
でに25場所かかった者は廃業(今日でいう引退)である。
25場所では厳しいということから、翌年(この年から年
6場所制となる)30場所に延期された。この規定は現在
ない。
将棋界は26歳までにプロとなる四段に昇進しなければ、
奨励会(プロへの養成機関)を退会することなる。この
規定を仮に幕下以下の力士にあてはめると、202人に
なり、幕下以下の力士数の約36%にあたる。
なり、幕下以下の力士数の約36%にあたる。
力士を除き、新弟子13人を加えている。また、翔天狼は
十両昇進が決まっているので除外した。翔天狼の代わり
に幕下陥落が予想される力士は、加えた。年齢は平成
28年2月15日現在である。26歳幕下以下引退規定は、
力士数を激減する結果となった。
28年2月15日現在である。26歳幕下以下引退規定は、
力士数を激減する結果となった。
ただ、将棋界と大相撲界では違いがある。将棋は一度四
段になれば降格することはない。だが、大相撲は十両に
なっても、幕下に陥落する。幕下に落ちた元関取はすぐに
十両に戻らないと、なかなか復帰できなくなる傾向がある。
十両に戻らないと、なかなか復帰できなくなる傾向がある。
新たな人生で自分で商売を始めるならともかく、26歳は
会社勤務ならまだ、何とかできる年齢である。28歳とな
ると一般論だが、キャリアが求められる。28歳でプロ野
球から戦力外通告を受け、どこの球団からも呼び声がか
からなかった者は、会社員になった。聞きなれない業界
用語に悪戦苦戦していた。会社員なら、今はパソコンの
使用が当たり前になっている。同じ年齢なら即戦力を採
用するのが人情である。
なお、30歳以上の幕下以下の力士数は99人、40歳以上は
3人いる。力士志願者減少と共に、幕下以下の力士の年齢
面においても、現状のままでいい時代ではない。十両昇進
の見込みがたたない状況で、いつまでも相撲界に身をおか
せておくことは、けしてやさしさにはならない。
面においても、現状のままでいい時代ではない。十両昇進
の見込みがたたない状況で、いつまでも相撲界に身をおか
せておくことは、けしてやさしさにはならない。
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