この日横綱日馬富士は栃煌山の圧力に耐え切れずバランス
をくずして連敗。大関琴奨菊は勢に先手を取られ、守りに
まわって土俵を割った。4日目を終わって日馬富士、
琴奨菊、豪栄道はすでに2敗。優勝争いから完全に脱落
したとはいえないが、このあと全勝する可能性はかなり
低い。
最近言われなくなったが、「連敗しては優勝はできない」
という言葉がある。今までは横綱大関戦、あるいは大関
同士の対戦は後半に取り組まれていた。しかし、早々と
優勝から脱落した横綱・大関を後半戦で当てることに
どれほどの意味があるのだろうか。
それにしても十一月場所はかつて地元の魁皇が優勝争い
した2010(平成22)年でも観客数はもうひとつだった。
今場所はそのときを超える人気が予想されているのに
横綱・大関陣は半分が早々と負けが込む展開になって
しまった。
休場もさらに嘉風、大砂嵐、英乃海と一挙3人も増え、
5人になった。十一月場所はかつて九州が相撲どころ
だからと誘致した。ここ何年間は相撲どころどころか
閑古鳥が鳴いていた。この後楽しみにしてチケットを
購入したお客さんのためにもせめて一番一番内容のある
相撲を取ってくれることを期待する。