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朝青龍のいない土俵

逸ノ城の登場で力士はますます大型化してきた。土俵で
目立つのは攻めていったほうが逆転負けをするケース、
はたきや引きがよく決まるケースである。力士の大型化と
いえば聞こえはいいが、要は太りすぎである。
それほど昔に遡らなくても北の富士・玉の海のころは
130キロが普通であり、150キロ以上は巨漢であった。
体重が重くなって見られるケースがほとんどなくなった
のがうっちゃりと吊り出しである。水入りもほとんど
見ることはできない。
080125十三日目幕内後半 348琴光喜対朝青龍連続写真2
<2008年一月場所 琴光喜対朝青竜>
 
今、優勝候補は白鵬以外あげにくい。せめて朝青龍が
いれば土俵はもっと違ったものになっていたのではと
考えてしまう。何より、スピード、集中力、技の切れ 
どれひとつとっても朝青龍を上回る力士はいない。
080524十四日目幕内 158
すべてはいい年をした朝青龍の自覚のなさが招いた結果
だが、朝青龍が事実上強制引退させられたとき、土俵が
単調になったという印象を与えなければと不安視した。
だが、力士の太りすぎ傾向はこれに拍車をかけている。
闘志をあらわにし、土俵に活気をあたえていた朝青龍が
今は懐かしく思える。
100124千秋楽表彰 613

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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