逸ノ城の登場で力士はますます大型化してきた。土俵で
目立つのは攻めていったほうが逆転負けをするケース、
はたきや引きがよく決まるケースである。力士の大型化と
いえば聞こえはいいが、要は太りすぎである。
それほど昔に遡らなくても北の富士・玉の海のころは
130キロが普通であり、150キロ以上は巨漢であった。
体重が重くなって見られるケースがほとんどなくなった
のがうっちゃりと吊り出しである。水入りもほとんど
見ることはできない。
今、優勝候補は白鵬以外あげにくい。せめて朝青龍が
いれば土俵はもっと違ったものになっていたのではと
考えてしまう。何より、スピード、集中力、技の切れ
いれば土俵はもっと違ったものになっていたのではと
考えてしまう。何より、スピード、集中力、技の切れ
どれひとつとっても朝青龍を上回る力士はいない。
だが、朝青龍が事実上強制引退させられたとき、土俵が
単調になったという印象を与えなければと不安視した。
だが、力士の太りすぎ傾向はこれに拍車をかけている。
闘志をあらわにし、土俵に活気をあたえていた朝青龍が
今は懐かしく思える。