五月場所、終わってみれば白鵬の優勝という予想通りの
結果となった。白鵬の優勝は29回と大鵬の32回へまた一歩
迫った。白鵬は今後何回優勝できるか。詳しくは3月13日
「■春四日目 常勝白鵬の優勝回数を推論する」をご覧
いただきたい。今場所の熱戦ナンバー1は稀勢の里対
嘉風戦である。
嘉風戦である。
お正月は特別な日でなくなったが、千秋楽は特別な日だ。
各段の優勝決定戦がある。序ノ口から十両までの優勝者の
表彰式がある。幕内の土俵入りがいつもより25分早い。
是より三役がある。幕内最高優勝の表彰式が延々と続く。
今場所は21の表彰がある。三賞表彰、出世力士手打式、
神送りの儀式、優勝パレードが行われる。すべてが終わる
のは18時45分ごろである。
その千秋楽に2つ注文がある。まず、初日にも行われて
いる協会御挨拶である。滝川クリスタルをはじめとする
各人の東京オリンピック招致のプレゼン。「見せましょう、
野球の底力」をで知られる楽天の嶋が呼びかけた東北
復興の呼びかけ。両者に共通している点は自分の言葉で
語っていること。紙を見ないことである。協会御挨拶も
かくありたい。そうすれば毎回何を言うのかと相撲ファン
は興味深く耳をかたむける。
もう一つの注文は三賞に関してである。受賞力士を取組後
館内に発表していただきたい。13日目各段の全勝力士
同士が対戦するとき「この取組の勝者は今場所の○○の
優勝者です」と館内に放送しているのだから三賞受賞
力士も同様にしていただきたい。さらに、三賞の表彰式の
場合、表彰状は受賞力士に渡されるが、トロフィーは
渡されていない。トロフィーもきちんと力士に渡して
いただきたい。そうしてこそ表彰式になるのだから。