日馬富士、反則負けで3敗。千秋楽の横綱決戦はなく
なるカタチとなった。「2014年はどうなる」(1月7日)
で、日馬富士は横綱同士の優勝決戦が何度できるか今年は
そこに注目していると書いたが、またしても実現しな
かった。残念!
それにしても横綱同士の白鵬-鶴竜が結びではなく、結び
前というのはいかにも順番通りで芸がない。これは前日の
日馬富士-鶴竜にもいえる。横綱同士はメインエベントで
いいのではないか。また、順番通りというのなら13日目に
白鵬-稀勢の里戦が組まれるのが通常である。
鶴竜ここまで9勝、千秋楽の稀勢の里戦に2ケタ勝利を
かけることになった。新横綱としては物足りないがクン
ロク(9勝6敗)は避けたいところだ。横綱昇進は時期
尚早という声が大きくならないためにも。しかし、ガチ
ンコ稀勢の里は強敵だ。
勢の取組がおかしい。稀勢の里戦以外は大関以上の取組が
ない。14日目は関脇豪栄道戦だったが、豪栄道はけして
調子がいいわけではない。優勝を争っている者同士を対戦
させないというのは不可思議である。1967(昭和42)年
十一月場所、11勝1敗で快調の横綱大鵬は途中休場した。
何がおこるかわからないのが相撲である。勢がどんな
成績をあげても横綱・大関との対戦数が少ないから優勝者
としないというのなら話は別だが。
琴奨菊は前日負け越した。だからといって、7勝も5勝も
同じという印象を与える相撲は御免こうむりたい。琴奨菊
ファン・相撲ファンが見たいのはすてばちではなく、
最後まで全力を尽くす姿である。千秋楽は勝利で有終の
美を飾れ。