白鵬が双葉山の69連勝に挑んだ2010年のときのことを
こう記してある。71年たっても破れぬ、誰も迫る
ことができなかった双葉山の69連勝。まさに常人には
なしえぬ、超人にしかできない記録だ。双葉山だけ
ではない。3/4世紀ぶりにそれに挑む白鵬も超人だ。
超人対超人の対決に目が離せない。
連勝は1敗したら終わりだが、優勝回数は積み重ね
である。2014年白鵬が迫るのは大鵬の32回優勝
である。今年も昨年並みなら優勝4回でトータル
31回になる。よほどのアクシデントがない限り32回
越えは時間の問題になってきた。
もう一つ視野に入れていい記録がある。魁皇の通算
勝利数1047勝である。現在白鵬は799勝、今年仮に
80勝すれば879勝になり、差は168勝となる。白鵬は
休場が少ない。加えてモンゴル人は力士生命が長い
と見ている。
さらに、精神構造が日本人とは違うと見ている。
朝青龍・白鵬は一人横綱を苦にしていない。というか
そういう発想がないといったほうが正確かもしれない。
大鵬は柏戸が引退して一人横綱になってから衰えが
目立ってきた。北の富士も玉の海の急死後、一人
横綱になって相撲が乱れ、不眠症で休場している。
白鵬が魁皇の記録を破ってどこまで記録を伸ばすか、
先のことだが興味は尽きない。