3連休の中日。1敗霧島、3敗豊昇龍・琴勝峰で迎えた14日目。2
差で今日にも霧島の優勝の可能性が高まっている。そこには思いが
けない展開が待ち受けていた。誰も予想・想像できない真剣ならで
はの勝負であった。
まず、3敗の琴勝峰が登場した。小結熱海富士と対戦した。三役以
上の対戦3戦目である。相撲は、熱海富士が勝利し、琴勝峰は敗れ
4敗となった。昨年七月場所の琴勝峰平幕優勝の再現はなくなった。
最も昨年の優勝後の九月場所は3勝12敗で終わった。解説者の玉の
海梅吉氏が見たら「本当に地力で勝った優勝といえるのか」と言わ
れる気がする。ともかく琴勝峰は安青錦に勝った以外は印象なく4
敗となり、優勝戦線から退いた。

1敗霧島は勝てば優勝である。対戦相手はカド番寸前の7敗大関安
青錦である。今場所はとにかく不調でどん底である。安青錦らしさ
がほとんどない。横綱どころの話ではない。
ところが、相撲は安青錦の低い体勢が立ち合いに決まった。霧島が
攻めにくそうで躊躇している。そのさなか安青錦の下手投げが決ま
った。くずれた霧島は痛恨の2敗目をきっした。まさかの勝負結果
になった。

これを目の前で見ていた3敗の豊昇龍。がぜんやる気になって当然
である。相手は曲者ではない琴櫻である。順当なら豊昇龍の勝利で
ある。ところが相撲はがっぷり四つになった。がっぷりなら体が大
きいほうが有利である。豊昇龍は無理攻めをして外掛けで琴櫻につ
ぶされた。

こうして3敗力士はいなくなり、2敗の霧島の優勝が決まった。3
回目の優勝である。大関復帰の可能性が高まった。しかし、すべて
は優勝戦線力士が全員負けての結果である。これほど白ける優勝も
珍しい。三月場所に成果があるとすれば藤ノ川が予想以上に健闘し
たことである。