千秋楽は特別な日である。まず協会ご挨拶がある。さらに、各段の
優勝決定戦及び表彰が見られる。また是より三役がある。各段の優
勝で決まっていたのは幕下のみであった。序ノ口は優勝決定巴戦だ
ったが、最短の2番で済んだ。元幕下の阿龍が貫禄の優勝を遂げた。
序二段は史上最強の新弟子旭富士対元十両木竜皇の一番であった。
勝負は旭富士が圧勝した。強い。三段目は元関取生田目が強さを発
揮して豊雅将を退けた。十両はトップの出羽ノ龍が負け、優勝決定
戦に突入した。出羽ノ龍対若ノ勝戦は十両2場所目の出羽ノ龍が制
し、賞金200万円を獲得した。その結果取組が押して幕内は仕切り
2回でほとんど立った。

その幕内だが、14日目は負の連鎖だった。それは14日目だけではな
かった。千秋楽へと続いた。優勝霧島は琴櫻と対戦した。だが、琴
櫻に圧倒され、簡単に土俵を割った。ここへ来て連敗で場所を終え
た。成績は12勝3敗であった。有終の美を飾れず白ける終焉であっ
た。
結びの一番豊昇龍対7勝7敗の安青錦は豊昇龍が気合いをみせた。
これまで1回も勝っていなかった安青錦を圧倒し、掛け投げで決め
た。安青錦は連続優勝後一転して7勝8敗となってカド番となった。
入門以降初めて負け越した。安青錦に訪れた試練である。

豊昇龍はまたも優勝できなかった。優勝2回は霧島に抜かれること
になった。現役では御嶽海の3回にも及ばない。苦手の安青錦に初
めて勝って喜んでいる場合ではない。今回は優勝のチャンスだった。
それでもできないところに限界をみた。
大坂場所の救いは銭の取れる相撲藤ノ川の活躍であった。初の上位
で苦戦は当然ながら、現状を打破していった。両横綱に勝ち、7勝
7敗同士で対戦した王鵬戦。上位の実績は王鵬がはるかに上である。
苦戦しても逆転のすくい投げで王鵬をくだし、技能賞を獲得した。

暗転の千秋楽で長い15日間の幕を閉じた大阪場所であった。