九月場所、錦木が幕内に復帰しそうである。錦木は伊勢ノ海部屋の
所属力士である。この部屋は伝統的な四股名をつける傾向がある。
先の若碇改め藤ノ川もそうである。錦木はどうか。
幕内力士は江戸時代に集中している。
天明 錦木 最高位大関
文化 錦木 最高位小結
天保 錦木 最高位小結
安政 錦木 最高位前1
現役の錦木の最高位は小結である。先人並みに達している。

伊勢ノ海部屋にはまた柏戸という伝統ある四股名がある。柏戸とい
うと横綱柏戸を思いうかべる。また彼が最後の柏戸になっている。
横綱柏戸の師匠も現役時代は柏戸だった。
柏戸は幕内で10人名のっている。江戸時代6人、明治2人、昭和戦
前1人、昭和戦後1人である。最高位は横綱1人、大関2人、小結
2人、平幕5人である。大鵬と抱き合わせで横綱になった柏戸。横
綱の四股名になって後継者が失われたかもしれない。

幕下に鳴滝という伊勢ノ海部屋の力士がいる。これも伝統の四股名
である。先人は幕内に4人いるが、すべて江戸時代の力士である。
最高位は関脇1人、小結2人、平幕1人である。
次に登場する伊勢ノ海部屋の伝統的四股名はなにになるだろうか。