以前20歳以下の新入幕力士を13回に渡り連載した。そのときは阿武
咲が最後の力士だった。その後誕生した20歳以下の新入幕力士がい
る。彼らについて触れてみたい。
■琴勝峰
去る七月場所で初優勝した。2020年七月場所、20歳で入幕したから
期待は大きかった。幕下でも20歳以下は数えるほどしかいないのに、
その若さで幕内である。逸材もいい。下のころから注目されてきた
ホープである。

ただ、ケガなどで長い間低迷した。十両に2度落ちた。期待は遠の
いた。優勝は転機になるのか。今後をみるしかない。
■熱海富士
2022年十一月場所、20歳で入幕した。素質、素材は下の頃から注目
されていた。飛龍高校時代は1年生からレギュラーであった。翌
2023年、熱海富士は九月場所続く十一月場所も優勝争いをした。し
かし、まだ上位に通用しなく、またも優勝できなかった。ただ、熱
海富士の存在を全国区にした。来たる九月場所は久々に上位に戻る。
熱海富士ここにありを示せるか。

■伯桜鵬
2023年七月場所、19歳で入幕した。この場所最後まで優勝を争いし
た。これがデビュー4場所目でまだ髷がゆえない力士だから驚異的
である。三賞をダブル受賞した。
しかし伯桜鵬はケガ持ちであった。手術をしなければならないほど
だった。一時の勢いが消えてしまった。やはりケガが影響している。
去る七月場所は大の里を破って金星を獲得している。復活のきざし
となるか。

■藤ノ川
2025年七月場所、20歳で入幕を果たした。前名若碇で甲山(元大碇)
親方長男。体は小さいが、押し相撲を中心にキビキビした相撲を取
る。新入幕で敢闘賞を受賞した。

次の20歳以下の入幕力士はいつ誰になるのだろうか。楽しみである。