13日目は各段の優勝が決まるケースがある。三月場所の序ノ口・序
二段・三段目・幕下優勝が決まった。優勝決定戦はない。三段目は
朝乃山が優勝した。十両はすでに新十両の草野の優勝が決まってい
る。全勝優勝なるかが注目されたが嘉陽に敗れて1敗した。
さて幕内の優勝戦線はどうなったか。2敗高安は若元春と対戦した。
若元春は7勝5敗で大の里に勝っている。高安と若元春の対戦成績
は高安の5勝2敗である。1不戦敗を含んでいる。

相撲は、高安が徹底して突きまくりそのまま若元春を突き出してし
まった。今場所初めての突き出しであった。四つではどう展開する
か危ういと読んだのか終始突きまくった。高安は2敗を守り、14日
目は美ノ海と対戦する。
3敗力士はみな敗れ、4敗に後退した。新入幕3敗安青錦は大栄翔
と対戦したが、地力の差は明白だった。だが、この経験が安青錦を
さらに強くする。負けて覚える相撲かな。

もう一人の2敗大の里は王鵬と対戦した。王鵬はすでに4勝8敗と
負け越している。関脇の家賃は高かった。対戦成績は大の里の3勝
1敗である。これでは大の里対王鵬戦は期待しにくい。
しかし、実際の相撲は違った。王鵬が前へ前へと攻め立て、大の里
を押し出してしまった。王鵬の攻めは見事だが、大の里は残り腰が
なかったように見えた。こんなにもろかったかと目を疑った。これ
で大の里は3敗に後退した。それもただ一人の3敗である。

残り2日間優勝の行方は高安有利で迎えようとしている。