先場所優勝の琴櫻に注目が集まっている。同時に琴櫻を見る周囲の
目が違ってくる。一月場所の番付では休場者がいなければ前頭4枚
目までが対戦圏内になる。対戦相手別に検証してみることにした。
10(××××〇〇)4正代
大関時代の正代に初顔から5連勝して1敗した。正代は奇襲がなく、
まともに対戦したら琴櫻有利は否めない。ただ先場所、正代は果敢
に攻めた。琴櫻は土俵に詰まってやばかったが、突き落としでしの
いだ。右の相四つだけに確実に勝っておきたいところだ。
5(〇×〇〇〇×)0豪ノ山
琴櫻は一度も豪ノ山に負けたことがない。馬力相撲の豪ノ山も体重
178キロの琴櫻をくずせないでいる。琴櫻は組み止めるケースが多
く、上手投げで3勝している。
12(〇×〇〇〇〇)6翔猿
現在琴櫻は翔猿に6連勝中である。翔猿は動きで攪乱したいが、琴
櫻は動じない。先場所翔猿は食い下がったが、琴櫻は慌てず引き落
としている。落ちついてよく見て相撲を取れば勝利は固い。
7(×〇××〇〇)2隆の勝
先場所、隆の勝はあたって押し込むも、押し切れなかった。琴櫻は
右四つに組み止めての攻防後、機を見て正面土俵で引きずり気味の
上手投げが決また。隆の勝は琴櫻をくずせるか否かで勝負が決まる。
10(〇〇●●〇〇)4阿炎
阿炎は油断のならない相手である。もろ手突きからいっぺんに持っ
ていくか、揺さぶりをかけてくる。これに逆襲したのが、先場所の
相撲だった。一月場所取ってみなければわからないのが琴櫻対阿炎
戦である。
11(●〇〇〇●〇)6若元春
若元春は実力者である。先場所琴櫻は若元春を危なげなく、正面土
俵に押し出した。それでも昨年の一月場所は痛恨の1敗をきっして
いる。要注意力士であることは間違いない。
1(●●××〇××)8照ノ富士
優勝決定戦を含め、8連敗していた。琴櫻にとってそれほど照ノ富
士は壁だった。昨年七月場所で初めて勝った。右の相四つだけに琴
櫻は上手を与えないなど有利に組むことが必勝条件になる。
(この項目続く)