優勝が前日決まった千秋楽はどうしても緊張感が薄れる。そのため
優勝大の里の対戦相手は番付上関脇の阿炎となった。阿炎はすでに
負け越しており、優勝が千秋楽までもつれにもつれていたら優勝圏
内の対戦相手になったと思われる。
しかし、逆に大きく負け越している阿炎は思い切った手に出ること
はあり得る。相撲は、阿炎が先手を取りもろ手突きから体を開いて
引き落とした。大の里は両手をばったりついた。大の里は有終の美
を飾れなかった。課題は残った。
大の里は13勝2敗となった。混迷の時代は2022年一月場所から始ま
った。その時代に14勝以上の優勝はならなかった。くやしさ1敗の
優勝となった。次点は3敗の霧島となった。やはり、優勝を争う者
同士の対戦に勝った者が優勝する。
結びの一番は大関同士の一番となった。琴櫻8勝6敗。豊昇龍7勝
7敗としまらない一番となった。豊昇龍は負ければ負け越しで来場
所は角番となる。角番の場所は何がおきるかわからない。ケガして
休場もあり得る。先代霧島はこのケースだった。
相撲は、終始豊昇龍が攻め立て何とか8勝にたどり着いた。それに
しても勝ち越しで四苦八苦する大関なんて見たくない。来場所は大
の里が大関の仲間入りする。先輩大関陣に刺激になればいいと願う
ばかりであった。
大相撲九月場所は台風もなくぶじ終了した。