大相撲

2024年五月場所総評

2024年5月28日

★優勝争いについて

千秋楽を迎え3敗は大の里一人となった。横綱休場
のなか大関は存在価値を示せなかった。協会から特
別待遇を受けながら責任を果たせない。こんな大関
ならいらない。不要である。

<大の里との対戦で敗れた琴櫻>

★優勝した大の里について

新小結での優勝はよくやった。ほかの力士より大き
く前に出るパワー・圧力は相当なものがある。それ
でいてまだ伸びしろがある。七月場所は大の里をみ
る周囲の目が違ってくる。それだけに真価を問われ
る。

★大の里は20歳未満に酒を飲ませて注意で終わって
いる。

大の里と元稀勢の里のニ所ノ関親方はこの件で厳重
注意を受けている。一方、元白鵬の宮城野は部屋を
閉鎖されている。かつてはコロナ外出期間に外出し
た朝乃山の出場停止は実質7場所にいたっている。
口裏合わせなどがあった。博打の英乃海は1場所出
場停止だった。

<大の里の優勝パレード 旗手白熊>

処罰の基準が実にあいまいである。師匠の資格をい
うならかつて元元高見盛の東関を師匠にしたのは適
切だったのか。結局は師匠を降りている。協会の処
罰の基準が不明朗なままでは大相撲ファンを納得さ
せることはできない。

★休場力士に関して

横綱照ノ富士
大関貴景勝
大関霧島
関脇若元春(再出場)
小結朝乃山
高安(再出場)
尊富士
水戸龍
北の若(途中出場)
島津海(途中出場)
伯桜鵬(再出場)

<2日目から休場した貴景勝>」

これだけ関取が休場しては、取組数は減少する。三
役同士の取組も組みにくい。休場多数は人気に水を
さすことになった。霧島は大関落ちで元大関は5人
になる。貴景勝も楽観できない。

★相撲人気に関して

チケット発売日、半日で15日分が売り切れた。今ま
でとスピードが違った。三月場所、新入幕の尊富士
がケガを押しての勝利で優勝した。感動的シーンが
人気を過熱した。

★今場所の幻の取組は

照ノ富士が優勝した2023年五月場所、2024年一月場
所いずれも大栄翔戦がなかった。今場所は大栄翔の
不戦勝だった。その前も不戦勝で最後の対戦2022年
七月場所以来土俵の上での対戦はない。

★三賞について

三賞は相撲内容である。優勝すれば殊勲賞、新入幕
10勝敢闘賞は三賞の本筋ではない。本来殊勲賞は横
綱、またはそれに匹敵する者を倒した者に与えられ
るものであった。長足の進歩をみせた平戸海は三賞
に値すると思うがなぜか外れてしまった。

<殊勲賞と技能賞を受賞した大の里>

★ほかに気がついたことは

正面の両サイドに旧ボックス席とその前のマス席を
改造したデラックス席がある。必ずしも満員になら
ないが、本当に必要だったのか。

★最後に場所の採点を

54点

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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