優勝戦線は混戦模様となってきた。ここまで横綱照
ノ富士、大関琴櫻を倒し、さらに1敗対決を勝ち抜
いてきた大の里。それが3勝5敗の平戸海に不覚を
取るのだから相撲はわからない。もっとも平戸海の
出足は素晴らしかった。大の里は何もできずに土俵
を割った。
大の里が2敗になったことで1敗が消えた。2敗琴
櫻は上位休場多数につき、繰り上がり対戦となった
阿武咲を迎えうった。阿武咲が押し込んで土俵際ま
で追い詰めながら琴櫻の突き落としで逆転した。な
んとか2敗を守った。
豊昇龍は再出場の高安と対戦した。相撲は高安に十
分のカタチを許し、すくい投げで決められた。豊昇
龍はとにかくよく負ける。豊昇龍には期待できない
ことを証明した一番になった。
さて2敗は琴櫻、大の里。さらに幕内中位以下に御
嶽海、湘南乃海、宝富士となった。優勝ラインはど
のくらいになるか。12勝とみるのが妥当である。そ
の場合は優勝決定戦があったほうがいい。
琴櫻は10日目高安。あと豊昇龍、阿炎、明生、平幕
2敗組が予想される。大の里は10日目豪ノ山。あと
豊昇龍、阿炎、宇良、平幕2敗組が予想される。湘
南乃海対宝富士、御嶽海対宝富士がまだ実現してい
ない。
平幕2敗組は上位に通じる力がない。優勝は琴櫻と
大の里の間で争われそうである。