新しい年を迎えて初の大相撲が始まった。これまで
ラジオ放送席・向こう正面席は囲まれた箱のような
中であった。それが元に戻った。ラジオ放送席は花
道の反対側の対角線上に、向こう正面は桝席の一角
にあった。舞の海氏の顔が見えた。
久々に関取休場者はゼロ。休場していた伯桜鵬は2
場所全休後幕下で矢後相手に1勝をあげた。初の幕
下で優勝した聖富士は敗れた。序ノ口から負け越し
なし、2023年36勝6敗の新十両尊富士は1勝をあげ
た。
照ノ富士は七月場所3日目以来の久々の出場となっ
た。休場あけだけに不安はどうしてもつきまとう。
稽古十分でないと自信につながらない。
初日の対戦相手は新小結の宇良である。食い下がっ
て長い相撲になると苦戦する。そんなイメージが頭
をよぎった。
実際の相撲は予想を超えた。照ノ富士は宇良のかい
なを怪力でかかえしめあげた。体は離れたが宇良は
力がぬけた状態。そこを照ノ富士が押し出した。初
日はのりこえたもののまだ先は長い。
霧島は動きのいい相撲で若元春を引き落とした。堅
くなっても不思議ではない。初日は場所慣れしてい
ないなかで予想以上の相撲が取れた。あるいは先場
所の優勝が自信につながったともいえる。
横綱・大関は全員勝ち、いいスタートを切った初日
であった。