2023年、霧島が年間最多勝を獲得した。大関直前の
3場所が34勝11敗。大関3場所は28勝15敗2休であ
った。トータル62勝であった。
これは2022年の若隆景の58勝よりは上である。しか
し、年間最多勝としては低レベルであることに変わ
りはない。といってもこれが混迷の時代の証であり、
霧島の責任ではない。
ただ、大鵬は大関直前3場所36勝12敗、大関昇進後
3場所33勝12敗だった。トータル69勝21敗だった。
大関直前3場所は新入幕4場所目から始まった。大
鵬は天才といわれることをきらった。自分は努力で
強くなったと言っていた。今の力士はどのくらい稽
古しているのだろうか。
年間最多勝の最大の敵は休場である。照ノ富士が6
場所フル出場することは考えにくい。貴景勝は1年
に1回は休場する。そう考えると霧島及び若い豊昇
龍に期待したくなる。
豊昇龍は四つ身では苦戦すると思ったのか、十一月
場所は離れて取る相撲が目立った。霧島は大関優勝
時よりさらに強くならなければいけない。多くは望
めないかもしれないが、せめて2023年の最多勝62勝
を破っていただきたい。