昨年は新大関が2人誕生した。横綱照ノ富士の休場
は続いている。それでいて大関同士が優勝を争う場
面はなかった。それどころか霧島も豊昇龍も大関に
なって弱くなったと思えたほどだった。霧島は大関
負け越し、9勝6敗のあと優勝して1場所だけ面目
を保った。
大関同士の優勝争いは2021年五月場所までさかのぼ
る。照ノ富士と貴景勝が優勝決定戦で争ったのが最
後である。当時は4大関であった。この時横綱白鵬
は全休であった。
照ノ富士は休場が多く、今度出場するときは進退を
かける場所になる。そうなると協会の看板である大
関が横綱以上の存在価値を発揮しなければならない。
さらにいえば大関は特別待遇を受けているのだから
その責任は重い。
それでいて2場所連続負け越ししない限り下には落
ちない。これは関脇以下より甘い。この規定が大関
を弱くしている。規定に甘えるうちは8勝しての休
場や1ケタ勝利が多くになる。
貴景勝と霧島は13勝が最高で14勝が壁となっている。
貴景勝は年に1回は休場する法則がある。豊昇龍は
自信のある相撲が取れていない。
大関同士の優勝争いは実現するのか。大関の真価が
問われる。