昨年は6場所優勝者が異なった。今年は霧島が2回
優勝し、これを脱出した。貴景勝は優勝と単なる1
位でこれに該当しない。
霧島の年2回優勝で混迷の時代を終えたといえるの
か。混迷でない時代とは場所前から優勝予想ができ
る状態である。つまり絶対的強者が存在することで
ある。
十一月場所霧島が優勝した。これをもって、きたる
一月場所は場所前から霧島を優勝予想にうちだすこ
とができるのか。そこまではいっていないが正直な
ところだろう。
混迷の時代に達成されていない優勝がある。それは
連続優勝である。連続優勝は照ノ富士が新横綱と横
綱2場所目に達成している。2021年の九月場所と十
一月場所のことである。
3連覇となると2014年から2015年にかけての白鵬の
6連覇までさかのぼる。もっとも3連覇以上の力士
は大正15年優勝制度がスタート以降わずか11人しか
いない。それが以下である。
常ノ花
玉錦
双葉山
羽黒山
大鵬
北の湖
千代の富士
曙
貴乃花
朝青龍
白鵬
混迷の時代は一部をのぞいて翌場所の成績が悪いの
も特徴である。
御嶽海 11勝4敗 その年大関降格
若隆景 9勝6敗
照ノ富士 11勝4敗
逸ノ城 6勝9敗
玉鷲 6勝9敗
阿炎 8勝7敗
貴景勝 3勝4敗8休
霧馬山 11勝4敗
照ノ富士 1勝3敗11休
豊昇龍 8勝7敗
貴景勝 9勝6敗
したがって混迷の時代はまだ終わっていない。しば
らくは続くとみたほうがいい。