去る九月場所は好成績者が11勝2人という低迷ぶり
であった。12勝以上の好成績者皆無は令和初であっ
た。令和は21場所を経過した。11勝以上の成績2人
は今回を除けば2場所あった。いずれも最高成績は
12勝であった。
令和はこのケースで始まった。平幕朝乃山が12勝、
横綱鶴竜が11勝で、朝乃山が優勝した。もっとも朝
乃山は上位との対戦は十分とはいえないなかでの優
勝だった。アメリカ大統領の表彰を受けた。
11勝以上の成績で横綱・大関が一人もいない場所が
5場所あった。今年は2場所と目立っていた。
令和5年三月場所
霧馬山と大栄翔が優勝決定戦をおこなったことは記
憶に新しい。
令和5年七月場所
豊昇龍と北勝富士が優勝決定戦で戦った。
令和で11勝以上が6人出たことが2場所あった。
令和2年一月場所。
徳勝龍14勝、正代13勝、大関貴景勝・北勝富士・霧
馬山・豊山が11勝であった。霧馬山は新入幕だった。
コロナ前の出来事だった。
もう1場所は令和3年十一月場所であった。横綱照
ノ富士15戦全勝、大関貴景勝・阿炎が12勝。関脇御
嶽海・関脇隆の勝・北勝富士が11勝だった。
照ノ富士は連続優勝であった。
九月場所は混迷の時代の極限だった。十一月場所は
払拭できるのか。初日は3日後に迫ってきた。