幕内前半から館内は熱い盛り上がりをみせていた。
2敗北勝富士と3敗伯桜鵬が激突するからである。
この一番の行方は大きい。北勝富士が勝つとかな
り有利な展開で千秋楽を迎える。一方伯桜鵬が勝
つと優勝の行方は混沌とする。
館内熱狂のなか、両力士立つと左四つ。互いに上手
が取れない。探り合いが続く。北勝富士、はさみつ
けるように出ると伯桜鵬後退。後退しながら土俵際
突き落とすと北勝富士の体が落ちた。物言いがつい
たが、伯桜鵬のかかとが残っていたため問題はなか
った。北勝富士は3敗となった。
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伯桜鵬は大きな一番をモノにした。3敗タイで優勝
戦線に躍り出た。前日、北勝富士の上位戦は2番し
かないと書いてきた。ところがここまで伯桜鵬は勝
ち越し上位戦1番しかない。早々と3敗した伯桜鵬
が錦木、北勝富士を撃破してトップタイになること
が錦木、定外であった。しかもまだ4場所目の新入
で幕力士ある。千秋楽3敗同士で豊昇龍と対戦する。
錦木は2連敗中である。なんとか流れを変えたいと
ころである。対戦相手は4敗の竜電である。攻め勝
っていけると思いきや、土俵際もつれて敗退。錦木
は神通力が失われたかのようである。4敗となり優
勝争いから脱落した。
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3敗豊昇龍は4敗若元春と対戦した。若元春、変化
の奇襲にでるも豊昇龍難なく残すと、逆襲に転じ、
最後小手投げで決めた。大関昇進をかけた若元春は
5敗目となった。豊昇龍は3敗で優勝と大関をかけ
た戦いに最後の1日をかけることになった。
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混迷の時代はようやく優勝候補を浮き彫りにした。
3敗同士の豊昇龍と伯桜鵬が対戦するから、優勝レ
ベルは12勝3敗である。これに3敗の北勝富士が加
わるのか。千秋楽ようやく錦木戦が実現する。
新大関霧島は朝乃山に敗れ負け越しが決まった。角
番の来場所は出直しである。