新大関霧島が4日目から出場した。1度も出場して
いないから再出場ではなく、途中出場になる。狙い
は角番を避けるためであろう。これが後半ならなか
ったと思われる。貴景勝が新大関のとき、出場-休
場-再出場-再休場であった。前の山は新大関のとき
全休であった。霧島の途中出場はどういう結果、影
響をもたらすのか。
新大関の実質の初対戦相手は小結琴ノ若であった。
幕内での対戦成績は5勝2敗。相撲は、組み手争い
の様相から霧島が出て青房下土俵でもつれそうな流
れになった。霧島落ちついて腰をすえて最後送り出
した。
霧島出場の日、入れ替わるかのように照ノ富士が休
場した。先場所久々に優勝したと思ったらすぐ休場
である。ここ1年、5場所休場である。照ノ富士は
晩年に入った。この先長く取ることは難しい段階に
なった。
錦木は油断できない存在になった。大関を目指す大
栄翔は突き押しで出るしかない。その大栄翔をひっ
かけで倒すのだから予想を超えた展開になった。こ
うなると初日の霧島戦の不戦勝によって、霧島対錦
木戦が見られないのは皮肉である。
それにしても大関挑戦の豊昇龍、大栄翔、若元春は
霧島が出場してきて多少救いになった。これが関脇
以下だけの出場で勝ち星をあげてもどこかしまらな
い。まして豊昇龍、若元春は照ノ富士に勝てない立
場であった。
もう一つの楽しみは上位に番付を上げてきた朝乃山
である。豊昇龍、大栄翔、若元春と朝乃山はここま
で対戦がない。5日目もない。中盤以降の対戦とな
るが今からわくわく感がある。