2日目に続いて3日目も満員御礼の垂れ幕が下が
った。ともに入りは70%くらいである。満員御礼
を意外に思う声が聞こえた。コロナ禍に比べたら
お客さんは戻ってきている。向こう正面及びラジ
オ席はコロナのころのままである。すべてが元に
戻っているわけでもない。
土俵は思いがけない展開の連続であった。横綱照ノ
富士と翔猿が大熱戦の相撲を取った。食い下がる翔
猿に照ノ富士再三に渡って攻めるも攻め切れず、相
撲は大熱戦へと展開。照ノ富士は1枚まわしが伸び
きった状態が続く。途中翔猿のまわしの結び目がほ
どけ、まわし待ったになるかと思ったが、動きがと
まらずそのまま続行。最後は翔猿が、根がつきたよ
うな照ノ富士を変則気味に寄り切った。
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照ノ富士は2敗と負けが先行した。相撲内容は深刻
になるようなものではない。ただ、精神面がしっか
りしているか、どうかだけが気がかりである。4日
目から霧島が出場するからといって安易な休場はい
ただけない。
大関がかかる豊昇龍に土がついた。相手は前日照ノ
富士から金星をあげた錦木である。勇む豊昇龍を技
ありのはたき込みで決めた。相撲に奇襲があるわけ
ではない錦木が不気味な存在に浮上してきた。錦木
念願の小結か関脇は展開次第であるかもしれない。
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大関に挑むもう一人の候補若元春は、正代の圧力に
なすすべなく土俵を割った。大関昇進で最も苦戦し
そうなのが若元春とみていたが、はやくも1敗とな
った。若元春は豊昇龍や大栄翔に比べると三役での
実績がどうしても劣る。それでも諦めることなく、
大関に挑んでいただきたい。ワンチャンスをものに
した大関は過去にもいる。
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まだ3日目を終えたばかりだが、思いがけない展開
になってきた。今場所は混迷の時代へとむかう様相
になってきた。これでいいのか、大相撲。