大相撲

■23名3日目 土俵は思いがけない展開

2023年7月11日

2日目に続いて3日目も満員御礼の垂れ幕が下が
った。ともに入りは70%くらいである。満員御礼
を意外に思う声が聞こえた。コロナ禍に比べたら
お客さんは戻ってきている。向こう正面及びラジ
オ席はコロナのころのままである。すべてが元に
戻っているわけでもない。

土俵は思いがけない展開の連続であった。横綱照ノ
富士と翔猿が大熱戦の相撲を取った。食い下がる翔
猿に照ノ富士再三に渡って攻めるも攻め切れず、相
撲は大熱戦へと展開。照ノ富士は1枚まわしが伸び
きった状態が続く。途中翔猿のまわしの結び目がほ
どけ、まわし待ったになるかと思ったが、動きがと
まらずそのまま続行。最後は翔猿が、根がつきたよ
うな照ノ富士を変則気味に寄り切った。

<照ノ富士、翔猿に敗れ連敗>

照ノ富士は2敗と負けが先行した。相撲内容は深刻
になるようなものではない。ただ、精神面がしっか
りしているか、どうかだけが気がかりである。4日
目から霧島が出場するからといって安易な休場はい
ただけない。

大関がかかる豊昇龍に土がついた。相手は前日照ノ
富士から金星をあげた錦木である。勇む豊昇龍を技
ありのはたき込みで決めた。相撲に奇襲があるわけ
ではない錦木が不気味な存在に浮上してきた。錦木
念願の小結か関脇は展開次第であるかもしれない。

<錦木の技ありで負けた豊昇龍>

大関に挑むもう一人の候補若元春は、正代の圧力に
なすすべなく土俵を割った。大関昇進で最も苦戦し
そうなのが若元春とみていたが、はやくも1敗とな
った。若元春は豊昇龍や大栄翔に比べると三役での
実績がどうしても劣る。それでも諦めることなく、
大関に挑んでいただきたい。ワンチャンスをものに
した大関は過去にもいる。

<正代の速攻に若元春敗退>

まだ3日目を終えたばかりだが、思いがけない展開
になってきた。今場所は混迷の時代へとむかう様相
になってきた。これでいいのか、大相撲。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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