引き続き関脇以下の連続勝ち越し場所数をみていこ
う。横綱・大関時代は責任勝ち星が別にあるので含
めていない。
■10場所連続関脇以下勝ち越し
●翔猿
学生出身の翔猿は序ノ口からスタートした。序ノ口・
序二段を1場所で突破した。三段目2場所で幕下入
りした。幕下で6場所連続勝ち越しで、10場所連続
勝ち越しにいきついた。初の負け越しは幕下3枚目
のときであった。その後十両4場所から新入幕まで
5場所連続勝ち越しを記録している。
●大翔鵬
大翔鵬が10場所連続関脇以下勝ち越しといっても、
ピンとこないかもしれない。相撲はあっさり負けの
イメージがどうしてもある。大翔鵬は幕下3場所、
再十両7場所で10場所連続勝ち越している。ただ、
特別大勝ちはなく幕下で5勝が2番、再十両では9
勝6敗2場所、8勝7敗5場所という地味な数字で
あった。
●宇良
宇良といえば入門前バク転して運動能力の高さが話
題になっていた。学生出身だが、序ノ口からのスタ
ートとなった。ここで8場所連続勝ち越している。
序ノ口・序二段・三段目各1場所、幕下3場所、十
両2場所である。同時に成績がすごかった。7勝0
敗が3場所、6勝1敗が2場所、十両では10勝、11
勝であった。
だが、宇良はケガで番付を下げた。再スタートした
が、ゲガで休場している。再度の復活スタートは序
二段からであった。だが、そこから再入幕まで10場
所連続勝ち越した。序二段2場所、三段目1場所、
幕下2場所、十両4場所、幕内1場所であった。こ
こでも7勝2場所、6勝1敗3場所、再十両2場所
目から再入幕まで4場所連続2ケタ勝利であった。
●朝乃山
朝乃山は三段目付出でスタートした。このとき10場
所連続関脇以下連続勝ち越しをしている。三段目・
幕下が6場所、十両3場所、幕内1場所であった。
平幕優勝は連続勝ち越し最終場所10場所後であった。
朝乃山は大関にまでなったが、コロナ外出期間中外
出して出場停止になった。番付は三段目まで下げた
が、そこから復活して去る五月場所では幕内に復帰
した。復帰後7場所連続勝ち越し継続中である。こ
の記録はどこまで続くのか、気になるところである。
(この項目続く)