大相撲

霧馬山改め霧島の大関への道のり 下

2021年十一月場所、霧馬山は新小結に昇進した。し
かし、1横綱、2大関、2関脇に全敗した。トータ
ル6勝9敗で小結転落となった。2021年は45勝45敗
となった。横綱戦2敗、大関戦4勝7敗だった。上
位は4場所で勝ち越しは2場所だった。手ごたえが
あった年になった。

2022年、霧馬山は一月場所・三月場所ともに6勝9
敗と負け越している。なかなか浮上できないなかで、
五月場所上位で初めて2ケタ勝利の10勝をあげた。
横綱戦1敗、大関戦1勝2敗、関脇・小結戦4勝で
あった。関脇・小結級の力を発揮した。

<2022年9月 3大関撃破 貴景勝戦>

2枚目で10勝しながら翌場所は筆頭止まりだった。
この場所は4勝7敗から4連勝して勝ち越した。こ
の勝ち越しは大きかった。翌場所再び小結に戻った。
九月場所は3大関に全勝して8勝7敗で勝ち越した。
初めて小結を守った。

この調子は十一月場所も続いて8勝7敗で再び小結
の座を守った。2022年は46勝44敗と勝ち越した。横
綱戦4敗、大関戦10勝6敗だった。この年はすべて
上位で4場所連続勝ち越し中であった。上位に定着
し、勝ち抜く力を発揮した1年となった。ただ、三
賞にはつながらなかった。

開けて2023年1月、霧馬山は11勝4敗の好成績をあ
げた。優勝した大関貴景勝を倒していた。新入幕以
来の三賞受賞となった。この場所は技能賞であった。
これが大関への始まりであった。

<大栄翔との優勝決定戦を制して初優勝>

三月場所は初の関脇になった。この場所は驚くべき
展開が待っていた。千秋楽を迎え、2敗大栄翔と3
敗霧馬山の間で優勝争いが行われた。追いかける霧
馬山だが、なんと本割・優勝決定戦で連勝し、逆転
優勝を成し遂げてしまった。同時に技能賞を受賞し
た。この優勝で霧馬山は大関候補として浮かびあが
ってきた。

<賜杯を受ける霧馬山>

そしてその時が来た。五月場所、大関昇進ノルマ10
勝をこえて11勝をあげた。ワンチャンスをモノにし
た。場所後大関昇進が決定した。これで一人大関が
解消され、新しい力が大関に加わることになった。
来たる七月場所、新大関の活躍が待たれる。

<大関昇進の日>

(この項目終わり)

 

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denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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