幕下優勝以外で十両を狙える地位は幕下5枚目くらい
までである。そのなかで有力候補は西筆頭金峰山、東
2枚目狼雅、西2枚目菅野(かんの)である。その
ほか誰が抜け出して十両昇進あるいは復帰できるか
予断を許さない。
金峰山
カザフスタン出身 木瀬(元肥後ノ海)部屋 25歳
最高位幕下筆頭 幕下成績5月まで17勝4敗
日大出の学生出身。三段目付け出しでスタートして
七月場所が入門5場所目。負け越しなしで三段目・
幕下優勝の経験がある。得意は突き押し。
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狼雅
ロシア出身 二子山(元雅山)部屋 23歳
最高位幕下2枚目 幕下成績5月まで70勝49敗
鳥取城北高校に相撲留学し、高校横綱になっている。
ロシア出身だが、父親とモンゴルですごした時期が
ある。序二段時代は照ノ富士と優勝決定戦を行い、
勝っている。右四つ寄りの相撲である。幕下生活は
七月場所で3年になる。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2022/07/220711二日目幕下以下-1188狼雅-e1659236746926.jpg)
菅野
埼玉県出身 春日野(元栃乃和歌)部屋 23歳
最高位幕下2枚目 幕下成績5月まで24勝11敗
小中高と相撲を取ってきたキャリアを引き下げて中央
大に入学。学生出身。三段目付出でデビューした。
優勝はないが着実に勝ってきて、七月場所は入門9場
所目にあたる。得意は右四つ寄り、上手投げ。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2022/07/220719十日目十両-001かんの-e1659236766283.jpg)
初日、元十両の貴健斗と金峰山が対戦した。相撲は
迫力ある突き合いから、金峰山が左にまわり込みなが
ら上手出し投げを決めた。2日目、狼雅と菅野が星を
つぶし合うことになった。相撲は右四つから狼雅が
上手投げでくずしてそのまま決めた。狼雅は大事な
一番をモノにした。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2022/07/220710初日幕下以下-1100金対けんと-e1659236788244.jpg)
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2022/07/220711二日目幕下以下-1221ろうが−かんの.jpg)
3日目、1勝同士の金峰山と狼雅が激突した。金峰山
がもろ差しからどんどん前に出て白房下土俵で寄り
切った。同日貴健斗は十両の豪ノ山と対戦した。豪ノ
山の速攻の押しに何もできずに土俵を割った。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2022/07/220712三日目幕下以下-1290金対狼.jpg)
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2022/07/220712三日目十両-022けんと対豪ノ山-e1659236849780.jpg)
4日目、金峰山は新十両の千代栄と対戦した。金峰山
がパワーで圧倒して突き押しで出るが、千代栄は踏み
と留まって押し戻す。だが金峰山の馬力は再び千代栄
を追い込んで突き出した。金峰山は3勝。このあと
1勝してストレートで勝ち越した。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2022/07/220713四日目十両-048千代栄対金-e1659236870434.jpg)
狼雅は2勝して3勝1敗とした。菅野も2勝して3勝
1敗まで持ち込んだ。貴健斗は2連敗スタートだった
が、2勝して五分に持ち込んだ。中日以降、十両を
目指す強者達の負けられない戦いは続く。
(この項目続く)