大相撲

2022年7月十両めぐる幕下の熱い戦い 上

2022年7月31日

幕下優勝以外で十両を狙える地位は幕下5枚目くらい
までである。そのなかで有力候補は西筆頭金峰山、東
2枚目狼雅、西2枚目菅野(かんの)である。その
ほか誰が抜け出して十両昇進あるいは復帰できるか
予断を許さない。

金峰山 
カザフスタン出身 木瀬(元肥後ノ海)部屋 25歳
最高位幕下筆頭 幕下成績5月まで17勝4敗
日大出の学生出身。三段目付け出しでスタートして
七月場所が入門5場所目。負け越しなしで三段目・
幕下優勝の経験がある。得意は突き押し。

<金峰山>

狼雅
ロシア出身 二子山(元雅山)部屋 23歳
最高位幕下2枚目 幕下成績5月まで70勝49敗 
鳥取城北高校に相撲留学し、高校横綱になっている。
ロシア出身だが、父親とモンゴルですごした時期が
ある。序二段時代は照ノ富士と優勝決定戦を行い、
勝っている。右四つ寄りの相撲である。幕下生活は
七月場所で3年になる。

<狼雅>

菅野
埼玉県出身 春日野(元栃乃和歌)部屋 23歳
最高位幕下2枚目 幕下成績5月まで24勝11敗
小中高と相撲を取ってきたキャリアを引き下げて中央
大に入学。学生出身。三段目付出でデビューした。
優勝はないが着実に勝ってきて、七月場所は入門9場
所目にあたる。得意は右四つ寄り、上手投げ。

<菅野>

初日、元十両の貴健斗と金峰山が対戦した。相撲は
迫力ある突き合いから、金峰山が左にまわり込みなが
ら上手出し投げを決めた。2日目、狼雅と菅野が星を
つぶし合うことになった。相撲は右四つから狼雅が
上手投げでくずしてそのまま決めた。狼雅は大事な
一番をモノにした。

<金峰山が貴健斗から勝利>
<狼雅が菅野に上手出し投げを決める>

3日目、1勝同士の金峰山と狼雅が激突した。金峰山
がもろ差しからどんどん前に出て白房下土俵で寄り
切った。同日貴健斗は十両の豪ノ山と対戦した。豪ノ
山の速攻の押しに何もできずに土俵を割った。

<金峰山が狼雅を寄り切る>
<十両豪ノ山が貴健斗から速攻勝利>

4日目、金峰山は新十両の千代栄と対戦した。金峰山
がパワーで圧倒して突き押しで出るが、千代栄は踏み
と留まって押し戻す。だが金峰山の馬力は再び千代栄
を追い込んで突き出した。金峰山は3勝。このあと
1勝してストレートで勝ち越した。

<金峰山が千代栄を圧倒>

狼雅は2勝して3勝1敗とした。菅野も2勝して3勝
1敗まで持ち込んだ。貴健斗は2連敗スタートだった
が、2勝して五分に持ち込んだ。中日以降、十両を
目指す強者達の負けられない戦いは続く。

(この項目続く)

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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