大相撲

15日間興行

格闘技は柔道やレスリングのように組むか、
ボクシングや空手のように離れて戦うかで
あった。ところが、相撲は両方の要素がある
と指摘してきた。今度は別の面から大相撲の
特徴をピックアップさせてみよう。

<初日賜杯の返還、千秋楽三役揃いぶみの定例行事>

それは15日間同じ会場で興行することである。
日曜から始まり、日曜日が千秋楽となる。
こんなことは大相撲ファンにとっては当たり
前のことである。

もう一歩踏み込めば日曜から始まり、日曜が
千秋楽となるのは、国技館が完成した昭和
29年秋場所から定着した。例外は昭和天皇が
亡くなられ、喪に服したときで月曜初日、
月曜千秋楽となった。昭和29年夏場所以前の
15日興行は日曜から始まり、日曜で終わる
ケースはむろんあったが、土曜初日土曜千秋
楽のときもあった。戦前の15日興行は木曜
から木曜、金曜から金曜のときがあった。

<絵葉書-蔵前国技館>

同じ会場で15日間連続興行というスタイルは
他のプロスポーツにはみられない特徴である。
プロレスは試合ごとに会場を変えるのがほと
んどである。これはプロレスを始めた力道山
が大相撲の巡業スタイルを取り入れたことに
よるものである。ボクシングはそれほど試合
数ができないため、連日はできない相談で
ある。

プロ野球は基本3連戦スタイルである。ホー
ムグラウンドで半分、残り半分敵地で試合を
する。それにしても2リーグだと交流戦は
あるものの、好カードが減るのは惜しい。
サッカーは体力的な面から間隔をあけて試合
をする。

大相撲の15日興行は大相撲にしかできない業
といえる。今は新型コロナウイルスの影響を
うけているが、その前は、15日間満員御礼は
珍しくないほど過熱していた。若貴のころは
666日連続満員御礼というとてつもない数字
を残している。空前絶後、今後破られそうも
ない記録である。

<若乃花、貴乃花>

土俵の勝負は秒単位だが、その緊張感や様々
なドラマに魅了される。力士や土俵を支える
方々などに魅力を感じる方もいる。大相撲へ
の興味は尽きない。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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