大阪に大相撲が帰ってきた。会場に着いた
のは12時半であった。入場口は3つくらいに
分かれていた。イス席は空けることなくフル
に入れるせいか、幕内後半になっても空席が
目立った。幸い十両以上に休場はいない。
尾上(元濱ノ嶋)部屋が部屋ごと休場になっ
た。
初日注目の一番は新大関御嶽海ではない。
対戦相手が逸ノ城ではむしろ取りいい力士と
いえる。かといって横綱照ノ富士に挑む新
小結豊昇龍でもない。豊昇龍は軽量になく
ことはなくなったが、パワー相撲、巨漢力士
対策がまだである。
まず、上位に復帰した阿炎である。対戦相手
は先場所上位で10勝した阿武咲である。阿炎
がどういう相撲を取るか。立ち合いは同時に
立って、阿炎が突きで先に攻めた。ここまで
はいい。だが阿武咲はくずれない。阿炎が
ここではたきにいったが、呼び込む結果と
なった。つけいって阿武咲が押し出した。
阿炎は辛抱が足りなさ過ぎた。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2022/03/0L7A2572阿炎-798x1024.jpg)
次が貴景勝対宇良である。貴景勝が勝つには
押ししかない。宇良の腕をたぐったり、横へ
の動きにどう対応するか。慎重になれば押し
の威力に迷いが出てしまう。だが、貴景勝は
思い切った押しに出た。これでは宇良は何も
できなかった。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2022/03/0L7A2744貴景勝-1024x926.jpg)
正代が大栄翔の押しをまともに受けて敗退し
たが、格別驚くことではなかった。むしろ
大いにありえる展開だった。ほかに2ケタ
勝利を目指す隆の勝が明生にしてやられ、
初日黒星となった。先場所はなぜか隆の勝対
御嶽海戦がなかった。今場所こそ実現しない
と審判部の面目は丸つぶれになる。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2022/03/正代-1024x926.jpg)